2026.03.07

CARS

建築家・中佐昭夫さんの愛車はアルファ・ロメオ・スパイダー「僕はこれまで、作り手の情熱や思いを感じたくてクルマに乗ってきた」

中佐さんの現在の愛車は、1996年型のアルファ・ロメオ・スパイダー。2年前に購入した。

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アルファ・ロメオ・スパイダーを手に入れた建築家は、オープンで走ることは、それだけでスポーティだと言う。

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真っ白な壁が眩しい三角屋根の家は、玄関もガレージも白壁をくり抜いたような構えになっていて、とてもユニークだ。玄関の前には砂利が敷かれた中庭があり、中庭を囲むように同じ白壁の離れが建っている。



このユニークな2棟の主は中佐昭夫さん。建築家だ。中佐さんの仕事ぶりをこの家が証明しているように思えた。

砂利をザクザクと鳴らしながら、玄関へ向かっていくと、ドアを開けて家のなかから中佐さんが飛び出して来た。

「こんにちは」

スマートな体躯とグレーの髪にアセテートのメガネフレームがとてもよく似合っている。

建築家と聞いていたので、学者風の寡黙な方かなと想像していたが、とても明るい方だった。

「まあ、とりあえず中へどうぞ」

家の中は無機質な白い外観とは違い、ウッディーな空間が広がっていた。吹き抜けになっていて、天井が高い。木の梁と柱が高い天井を支えている。壁一面には本棚があり、手すりのない木の階段が2階へ続いている。リビングからはガラス越しにガレージが見える。シルバーのアルファ・ロメオ・スパイダーが収まっていた。

「写真はどう撮っていただいても構いません。ここなんかどうですか?」

と、中佐さんは自ら階段を上っていく。気さくで明るい中佐さんに促されて、茂呂カメラマンは2階からリビング越しのアルファ・ロメオ・スパイダーを撮影した。

中佐さんの自宅2階からリビング越しにアルファ・ロメオ・スパイダーを見る。

「あのスパイダーは1996年式です。2年前に購入しました。10年以上の付き合いがある中古車屋さんの社長から“こんなのありますよ”と連絡をもらったのがきっかけでした。僕の趣味を見透かしているんですよ、きっと(笑)」

ブランドの変革期

ガレージに収まるアルファ・ロメオ・スパイダーは、ボディはもちろん、ホイールまでピカピカで、29年経過しているとは思えない美しさだ。ボディにはピニンファリーナのバッヂが光っている。エンリコ・フミアが手掛けたこのアルファ・ロメオ・スパイダーがデビューしたときは、先代モデルからの変貌ぶりに驚いたけれど、いまこうして改めて見ると、なかなか秀逸なデザインである。

「フィアット・ティーポとプラットフォームを共有してFFになったわけですけど、アルファ・ロメオはそうなったことで逆に気合が入ったんじゃないでしょうか? わざわざピニンファリーナに依頼して、ユニークなデザインを得た。デザイナーはやりたい放題やったんじゃないかと思います。このクルマを見るとブランド変革期の節目みたいなものを感じるんです」



中佐さんがアルファ・ロメオとフィアットの関係にまで触れるのは、このスパイダーが来る前まで、アルファ・ロメオ75に乗っていたからだという。

「最初のマイカーは日産パルサーでした。次はパルサーのエクサ。キヤノピー・ハッチのやつです。次はVWコラード。BMW M3(E30型)へ乗り継ぎ、M3からアルファ・ロメオ75ツインスパークへ。75ツインスパークから今度は75のV6モデルへ乗り継ぎました。仕事用にシトロエンC4カクタスを増車し、75のV6がこのスパイダーになったというわけです」

驚いたのは、乗り継いで来たクルマはすべてマニュアルだということ。シトロエンC4カクタスもマニュアルの並行輸入車を購入したのだという。アルファ・ロメオ・スパイダーも、もちろんMTだ。

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