2025.11.15

CARS

いわば「106ラリー」の再来か? プジョー・スポールの「208」に新顔が登場【約660万円】ラリー仕様に続きサーキット特化モデルを投入へ

走りのコンパクト・プジョー乗りなら大注目の1台!

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プジョー・スポールが「208レーシングTC 6」を発表した。

まるでかつての205や106ラリー? これで日本のサーキットも走ってみたい!


ラリー仕様の“ラリー4”と“レーシング・ラリー6”に続き、サーキット仕様の登場だ。

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パワートレインは、最高出力/最大トルクが145ps/240Nmの1.2リットル直列3気筒ターボを搭載。専用のエグソースト・システムや冷却系のパーツが組み合わせられる。



スペックは既存の“ラリー6”カテゴリー車両とほぼ同等で、トランスミッションもプジョー・スポール特製レシオの“ラリー6”と同じ強化型の6段MTと推測される。



レース用の電子制御システムを装備し、競技レベルのコンディションでも信頼性を確保する。

市販車より50mmローダウンしたシャシーは、専用ダンパーを採用。スチール・リムの7J×17インチ・ホイールや、レース用ではなく公道用タイヤを使うことで、ランニング・コストの削減も図れるのは、とくにプライベーターにはありがたいポイントだ。



タイヤは標準サイズの205/45R17を想定し、参戦するレースに応じたどのブランドの製品でも性能を最大限引き出せるよう開発された。



全長4055mm、全幅1745mmとコンパクトで、空車重量は1000kgジャストに抑えられ、高いアジリティやパフォーマンスが期待できるレース仕様の208。もちろん最新のFIA規定に適合するロールケージや、内蔵式消火システムも装備し、サーキット走行に必要な安全基準を満たした。



各国の国内選手権をはじめ、国際的なシリーズを展開するSROや、フランス国内で耐久レースを開催するTTEなど、さまざまなオーガナイザーのレースにエントリー可能となる。



走行性能はもちろん、安全性や信頼性、よりシンプルなオペレーションやコスト抑制まで考慮された「208レーシングTC6」は、ビギナーから経験者まで、幅広い層がより手軽にモータースポーツを楽しめることを意図したマシンだ。TTEではすでにデモ走行を実施し、11月14〜16日のマニクール戦では出走のほか展示も行われる。



2026年にはカップ戦も予定されており、初戦はウルグアイで開催される。日本への導入は不明だが、グラスルーツの耐久レースなどに参戦する姿をぜひとも見たいものだ。

「208レーシングTC6」はすでにプジョー・スポールによって販売中で、価格は3万7900ユーロ(約660万円)。

文=関 耕一郎

(ENGINE Webオリジナル)

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