2022.10.01

CARS

やっぱりクルマいじりはやめられない! インスタグラムで世界中のラリーカー好きとつながるフランス車オーナーの楽しい2台持ち生活!!

シトロエン・サクソVTSとルノー・トゥインゴRSのとってもラリーな2台持ち生活!

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シトロエン・スポールが手がけたスーパー1600カテゴリーのキット・カーを目指した過激なサクソVTSと、ルノー・スポールの手によって磨き上げられたトゥインゴをベースとしたライト・チューン仕様。この2台のフランス車を、オーナーの森田さんは自分で手を汚してイジりながら、とことん楽しんでいる。自身もどっぷりとシトロエン・エグザンティアのレストアにハマったエンジン編集部のウエダがリポートする。

きっかけはヤマハRZ50とプジョー205ラリー

シトロエン・サクソVTSとルノー・トゥインゴR.S.のオーナーの森田英一さんに出会って15分後。僕は手に汗を握っていた。「じゃ、これに乗ってついてきてね」と言われて託されたトゥインゴの前を行くサクソは、遠目にはただの白い小さなハッチバックなのに、身のこなしは只者じゃない。通勤ラッシュを避け、サクソはアンダーパスによるアップダウンが続く河川沿いの細い道を行く。速い! 油断するとすぐに離されそうになる。何が速いってコーナーが速い!! 片側75mmも張り出す超ワイドなリア・フェンダーと、それにぴったり面を合わせた17インチ・ホイールからのつぶてが届かぬよう車間距離は保ちつつ、CITROENのステッカーが貼られた大型リア・ウイングを睨んで追いかける。



乗る前に、トゥインゴも車高はかなり下がっていることには気がついていた。無駄に跳ねることもないし、コーナーではいい感じに踏ん張って安定しているから速度が上げられる。エグゾースト・ノートも気持ちがいいし、ぐっと前に出る加速感は記憶の中の新車時よりもずっと鋭い。それでも、サクソには追いつける気がまったくしないのだ。

森田さんはこの2台をほぼ自らの手で仕上げているが、自動車をイジるのは本職ではない。金属加工や鋳物など、普通の工業製品を造るための機械を開発する会社のような、表にはまず出ないけれど、いわば日本のものづくりを支えている、コアなジャンルに精通する文筆家である。

小学生の頃には街を行くクルマの名前が全部すらすら挙げられるくらいだったが、ものづくりのすごさに目覚めたきっかけは、学生時代に手に入れたヤマハのバイク、RZ50のおかげだ。これをイジり倒してエンジンのイロハを学び、どうにか100km/h出そうとチューニングに夢中になった。そしてよほどの重整備以外、たいていの作業は青空駐車場で自分でするのが当たり前になった。ピストンとコンロッドを繋ぐピンが抵抗も一切のガタつきもなくすっと入ることに感動し、クラッチ・ハウジングの切削の美しさに痺れた。そうした思いは、ものづくりの根底を支えるひとびとへのリスペクトに繋がった。

当時アルバイトの稼ぎはRZ50にすべてつぎ込んで峠道を楽しんでいたが、ふと入り込んだダート路で「こんな楽しい世界があるんだ!」と開眼。以来20代はほぼオフロード・バイク一辺倒に。自動車免許は取ったが、小学生の頃とは打って変わって、クルマは走ればなんでもいい、くらいの感覚だったという。

ところがある時プジョー205ラリーのユーズドカーに試乗し「こっちもこんなに楽しいんだ!」とクルマに再び目覚めてしまう。シンプルで軽い車体。ウェーバーのキャブレターのサウンドの心地よさ。とびっきり鋭いエンジンのレスポンスと高回転域で一気に力が増す感覚。テールをスライドさせて曲がっていく楽しさ。205ラリーは現在も所有しているという2ストロークのオフロード・バイクに、通ずるものがあったようだ。「205ラリーを知らなかったら、下手したらクルマにすら乗っていなかったかもしれないね」

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