2025.11.20

CARS

イタリア・モデナ産となる「グランカブリオ&グラントゥーリズモ」が登場! マセラティとオペラの街への回帰を祝うワンオフ・モデルが公開に

いわば聖地モデナへと戻ってきたマセラティの「グラントゥーリズモ」と「グランカブリオ」!

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マセラティが「グラントゥーリズモ」と「グランカブリオ」のワンオフ仕様である“メッカニカ・リーリカ”を公開した。

マセラティの象徴たる「グラントゥーリズモ&グランカブリオ」がトリノからモデナに帰還!


『機械工学』と『歌劇』を意味するイタリア語を併せ持つこの車名は、イタリア・モデナの街を象徴するマセラティとオペラにちなんだもの。これまでトリノのミラフィオーリだった生産工場が、本拠地であるモデナのヴィアーレ・チロ・メノッティへ回帰することを祝して製造された。



ベースとなったのは最強グレードの“トロフェオ”で、3リットルV6ツイン・ターボのネットゥーノ・エンジンは、最高出力550psを発揮。ボディ・カラーは「グラントゥーリズモ」が劇場の緞帳を思わせる赤系のロッソ・ヴェルート、「グランカブリオ」は光の加減で赤みを帯びるシャンパン・ゴールドのオーロ・リーリコだ。



対照的にロゴ類は、「グラントゥーリズモ」にホワイト・ゴールド・マット、「グランカブリオ」にロッソ・ヴェルート・マットを用いた。グリルのトライデントはゴールド、21インチのホイールはダイヤモンド・カットにマット・ブラックとゴールドの仕上げを施した。

エグゾースト・システムも専用設計。テール・パイプにはゴールドのアクセントが加えられ、バルブを制御するソフトウェアの再調整で、より力強く個性的なサウンドも得ているという。



インテリアはダーク・レッドのレザーに、マセラティのGTモデルでは初というヌード・カラーのアルカンターラを使用。ウッド・パネルは赤く染めたポプラ材、ソナス・ファベールのスピーカー・グリルなどはマットのホワイト・ゴールド仕上げだ。



このGTモデルのイタリア・モデナへの帰還を記念し、“マセラティ・メッカニカ・リーリカ”と題したイベントを5日間にわたって開催。初日にソナス・ファベールと共催したソワレでは、日本人マエストロの吉田裕史氏が指揮する演奏とともに、ワンオフの「グラントゥーリズモ」をアンヴーイル。翌日は製造ラインのテープ・カットが行われ「グランカブリオ」版も披露された。



その後の2日間は、マセラティ・イタリア・クラブ会員と欧州の顧客合わせて100名を招き、歴代モデルの展示やパレードなどを実施。街をマセラティ一色に染め上げた。



なお、パーソナライズ・プログラムの“フォーリセリエ”では“マセラティ・メッカニカ・リーリカ・パック”を設定。エンブレムやインテリア、モデナ製であることを示すバッジなど、ワンオフ・モデルの要素を取り入れた仕様をオーダーできる。電気自動車となる「フォルゴレ」以外のモデルには、独特のホイールとテール・パイプも装備される。

生産体制が国籍を超えてグローバル化する中、生まれ故郷へ帰還するというのは逆張りだが、ブランド・バリューの向上には重要なこだわりではないだろうか。

文=関 耕一郎

(ENGINE Webオリジナル)
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