2024.08.25

CARS

色気を振り撒くオープンカー 新型マセラティ・グランカブリオに試乗! 乗れば、もれなく「甘い生活」がついてくる!!

マセラティ・グランカブリオ・トロフェオにイタリアで行われた国際試乗会で乗った!

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世界広しといえども、これだけ辺り一面に色気を振り撒いて走るオープンカーは他にあるまい。マセラティ・グランカブリオ、その新型に乗りに、北イタリアのリゾート地まで行ってきた。エンジン編集長のムラカミがリポートする。

1台ですべてをこなせるハイパフォーマンス・カー


新型グラントゥーリズモの登場に遅れること1年余、マセラティはそのオープン・モデル、新型グランカブリオをデビューさせた。グラントゥーリズモの国際試乗会の舞台はイタリアの首都ローマだったが、オープン・モデルのこちらはミラノから北にクルマで一時間ほど走ったところにある風光明媚な高級リゾート地、マッジョーレ湖周辺。エレガンスとスポーツ性能をあわせ持ち、辺り一面に色気ともオーラともつかぬ独特の空気を漂わせる、見るからに“遊び人”御用達感のあるこのカブリオレの走りを試す舞台としては、最適のロケーションと言うべきだろう。

外装色はジャッロ・コルセ(レーシング・イエロー)。


そこに用意されていた新型グランカブリオは、“ネットウーノ”3リッターV6ツインターボ・エンジンを搭載する“トロフェオ”と、フル電気自動車の“フォルゴーレ”。ただし、日本向けのフォルゴーレは充電システムの変更などが必要で開発途上ということで、我々が試乗を許されたのはトロフェオのみである。

試乗前日の夕方、湖畔のリゾート・ホテルの中庭に置かれたクルマを囲んでのウォーク・アラウンド・スタイルのプレゼンテーションから国際試乗会は始まった。大きな部屋の中でモニターとマイクを使ってのプレス・カンファレンスではなく、外に出て、少人数の親密な雰囲気の中で新型車をプレゼンテーションするのが近年のマセラティ流だ。



まずはグランカブリオのベース車となるグラントゥーリズモとは、どういうクルマなのかという話から。グラントゥーリズモは現行型が2世代目だが、マセラティが名前通りの“グラントゥーリズモ”、すなわちGTカーを最初に出したのは戦後間もない1947年に遡る。A6 1500がそれで、いわばレーシングカーにシェルを被せて公道を走れるようにしたモデルだったが、快適性をもあわせ持っていた。

「世の中にニュルブルクリンクを走れるハイパフォーマンス・カーはたくさんある。その一方で、イタリアから北欧までの長距離を快適に走れるクルマもたくさんある。しかし、それを1台でこなせるモデルを持ったマセラティのようなブランドはそうそうあるものじゃない」



そう彼らは主張する。そして、歴代のマセラティの重要なGTカーにはすべてオープン・エア版があった。だからその伝統に忠実に今回も最初からクーペとカブリオレを同時開発してきた、ということで、ようやく新型グランカブリオの話になった。

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