2025.12.04

CARS

自動車メーカーがビールを運ぶ?!日産が黒ラベルなどで知られるサッポロがコラボレートしてフェリーの輸送を効率化

日産がフェリーを使ってビールを運び、トラックドライバーの負担を軽減する取り組みを開始

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日産自動車は保有する専用フェリーを活用した海上輸送の効率化を図り、飲料メーカーのサッポロと物流ドライバーの負担を軽減する取り組みを開始すると発表した。

行きはクルマを運び、帰りにビールを運ぶ!物流の効率を高める取り組みを開始

日産は、関東エリアで自動車部品や完成車を専用フェリーに積載し、日産自動車九州(福岡県苅田町)に隣接する専用ふ頭へ輸送している。これまで九州からの復路は、完成車および空積みの状態のシャーシ(いわゆるコンテナ)を関東エリアの専用ふ頭へ回送していた。

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今回の取り組みでは、往路で車両部品を積載していたシャーシ(コンテナ)の復路でサッポロビールの製品を積載して輸送することで、フェリーの積載効率を高め、二酸化炭素排出量を低減するというものだ。これにより、サッポロビールの製品をトラックで輸送した場合と比較して、年間約55%のCO2排出削減効果を見込んでいる。

また、全ての工程をトラックで輸送した場合、九州〜関東の約1200kmの距離に19時間ほどかかるが、トラック輸送とフェリーを合わせて利用することにより、トラックによる輸送時間を約4時間半に抑えることができる。このフェリーとトラックの組み合わせにより、長距離運転によるドライバーの労働負荷低減など、物流業界が直面する社会課題の緩和にも寄与することができる。

日産とサッポロは、物流のさらなる効率化と環境負荷の低減を目指し、「持続可能な物流」の実現に向けた取り組みをこれからも進めていくとしている。

文=ENGINE編集部

(ENGINE Webオリジナル)
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