欧州トヨタは、電気自動車SUVのアーバンクルーザーを発表した。ヤリスクロスよりわずかに大きいちょうどいいサイズの電気自動車SUVは最大426km(WLTP複合)も走行することができ、通勤や送迎、休日の外出にも最適なモデルだ。
扱いやすいサイズと充実した安全装備などが魅力のアーバンクルーザー
新型アーバンクルーザーは、「アーバンテック」をデザインテーマとし、SUVらしさを表現した力強いエクステリアデザインだ。特徴的なハンマーヘッドのフロントまわりにより、ひと目でトヨタ車とわかるようになっている。

インテリアは、長いホイールベース(2700mm)による広いキャビンが特徴だ。また、スライド式の後席により、必要に応じて荷室を拡大することができ、リアシートを折りたたむと最大566リットルまで積載容量を広げることができる。


ボディサイズは、全長4285mm、全幅1800mm、全高1635mm、ホイールベース2700mm。BセグメントのクロスオーバーSUVヤリスクロスと比べると、全長が+105mm、全幅が+35mm、全高が+40mm、ホイールベースが+140mmとなっている。ヤリスクロスよりボディは大きいが扱いやすいサイズとなっているため、小回りが利き、市街地での走行もしやすい。

安全性能は、広範囲なアクティブセーフティと運転支援機能を標準装備している。主な機能は、ブレーキサポートシステム、アダプティブクルーズコントロール、レーンキープアシスト、交通標識認識機能、360度カメラシステム、フロントとリアのパーキングセンサー、リアクロストラフィックアラート、ブラインドスポットモニターなどだ。
BEV専用プラットフォームにより低重心化と安全性を確保!航続距離は最大426km
アーバンクルーザーは、電気自動車(BEV)専用プラットフォームを採用しているため、衝突時に高電圧部品を保護する堅牢な構造となっている。

また、空力性能を最適化することで騒音と振動を抑制している。
バッテリーは、49kWhと61kWhの2種類。DC急速充電を使えば、10〜80%まで約45分で充電が可能だ。なお、2種類あるバッテリーのうち、49kWhは前輪駆動専用となっている。バッテリー容量や航続可能距離、出力などは次のとおりだ。

【49kWh(前輪駆動)】
・航続可能距離(WLTP複合):344km
・最高出力:106kW
・最大トルク:193Nm
・0-100km/h加速:9.6秒
【61kWh(前輪駆動)】
・航続可能距離(WLTP複合):426km
・最高出力:128kW
・最大トルク:193Nm
・0-100km/h加速:8.7秒
【61kWh(AWD)】
・航続可能距離(WLTP複合):395km
・最高出力:135kW
・最大トルク:307Nm
・0-100km/h加速:7.4秒

AWDモデルでは、48kWモーターをリアに採用している。滑りやすい路面や不整地でも安全かつ確実に走行できるよう、オートおよびトレイル走行モードを備えているのも特徴だ。
減速レベルを調整できるワンペダルモードも備えるアーバンクルーザーのドライブモード
アーバンクルーザーには、エコ、ノーマル、スポーツ、ペダルの4つのドライブモードを装備。ペダルモードは、いわゆるワンペダルモードで、3段階の減速レベルを選択できる。なお、前輪駆動モデルにはスノーモードも追加されている。

アーバンクルーザーは、新型bZ4Xに続く電気自動車SUVだ。2026年には新型C-HR+、bZ4Xツーリング、ハイラックスBEVと電気自動車が続々と登場する予定だ。欧州市場では、トヨタのBEVモデルが次々と販売される予定となっているが、日本に導入されるかどうかは現時点でわかっていない。
文=ENGINE編集部
(ENGINE Webオリジナル)