2025.12.24

CARS

2026年も学生たちの力作が展示される【TAS2026】日産自動車大学校のカスタムカーを東京オートサロン2026に展示

東京オートサロン2026に学生が作ったカスタムカーが展示される!(日産自動車大学校)

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日産は、日産グループである学校法人日産学園 日産・自動車大学校の学生が制作したカスタマイズカーを東京オートサロン2026(TAS2026)に展示すると発表した。

マーチ、サニー、スカイラインをベースとしたカスタムカーはこだわりが満載!

東京オートサロン2026に展示される日産自動車大学校の学生たちが製作したカスタムカーは、「MARCH Eloura(マーチ エルーラ)」、「Sunny Skyline(サニー スカイライン)」、「Re30 スカイラインシルエット」の3車種だ。

「MARCH Eloura(マーチ エルーラ)」( 日産京都自動車大学校/自動車整備・カスタマイズ科/4年生製作/製作期間6か月)

MARCH Elouraは、「街乗りスタイル、走りとデザインに特化」をコンセプトに20〜30代の家庭をもつ女性が街乗りに使うセカンドカーをイメージして制作された。

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女性をターゲットにした車両の制作は、カスタマイズ科として初の試みであり、女性の意見を積極的に取り入れていることが特徴だ。

車名の「Eloura(エルーラ)」とは、英語で「時代」を意味する「Era」とイタリア語で輝きを意味する「Luce」を掛け合わせた造語で、「過去から未来へ時代を超えて輝く一台にする」という想いが込められている。



ベース車両は、カスタマイズ科2期生が製作した「イタルマーチ」(K13マーチ)と312ブルーバードを採用。サイズの異なるブルーバードをマーチのサイズに再構築するという技術的に難しい課題に挑みながら、随所に徹底的なこだわりを反映し、マーチのかわいらしさとブルーバードの丸みのある上品なデザインを併せ持つ、パイクカーのような外見に仕上げられている。

ボディカラーは、学生が考案したオリジナルツートーンカラーの「Sky Mirage(スカイミラージュ)」。ボディ全体をブルー、ルーフ部分はホワイトにすることで、青空の中を雲が優雅に泳ぐようなイメージを表現している。

「Sunny Skyline(サニースカイライン)」( 日産京都自動車大学校/自動車整備・カスタマイズ科/4年生製作/製作期間6か月)

Sunny Skylineは、教員の間で復活を望む声が上がるほど好評を博したカスタマイズ科1期生が制作した初代サニーと、往年の名車であるハコスカの2台を輝かせたいという想いから、「あの頃の輝きをもう一度」をキャッチコピーに製作されたカスタムカーだ。



ベース車両に「サニー」(KB10サニークーペ)、フロントに4期生のハコスカを採用し、45〜55歳の車好きの男性向けの趣味車をイメージ。制作の過程で、ターゲット層に当てはまる先生や学生の父親の意見を取り入れている。

特徴的なオーバーフェンダーは、いちから造形し、左右のバランスを均等にするために、精密な調整を何度も繰り返した。また、メッキパーツを採用したバンパーおよびドアミラーにおいては、繊細な作業が要求される再塗装を行っている。

エンジンは、コンパクトかつパワフルさで定評のあるS15シルビアのSR20エンジンを搭載。内装は、高級感を演出するために特別にしつらえた木目調のパネルに張り替えるなど、懐かしさの中にモダンさを表現することで、コンセプトである「サニーとハコスカの面影を残しながら現代風に」を体現している。



ボディカラーは、現代らしい煌びやかさと重厚感を持ち合わせた、学生考案のオリジナルカラー「トーマレッド」。今回のベース車両であるサニーとハコスカは貴重なモデルであることから、カラーも当時貴重とされていた赤色を採用しているのもこだわりのポイントだ。

「Re30 スカイラインシルエット」(日産愛知自動車大学校/自動車整備・カーボディーマスター科/3年生制作/制作期間2.5か月)

Re30 スカイラインシルエットは、スカイラインのブランド力と、当時ファンを魅了した「スカイラインスーパーシルエット」の持つ圧倒的な威圧感と存在感に惹かれた学生たちが、セダンが少なくなった現代において、「再び、あの時のスーパーシルエットを」をコンセプトに製作した1台。



ベース車両は、1980年代を代表するR30スカイライン(4ドアセダン)を採用し、大迫力のスーパーシルエットと実用性を兼ね備えた4ドアの実現を目指した。

車名につけた“Re”は、Reborn(再び、80年代の活気ある車を)、Respect(尊敬・敬意)、Remake(私たちが作り直す)を意味し、リアルタイムでスーパーシルエットを知る50代・60代に懐かしいと思ってもらいたいだけでなく、伝説的なレースを知らない若い世代にも当時のモータースポーツのエネルギーを伝えたいという願いが込められている。

フロントバンパーはスーパーシルエットの巨大なフロントスポイラーを忠実に再現し、リヤフェンダーはスクエア形状のものを採用して大胆に拡幅した。一般的にフェンダーをワイド化するとドアの開閉が困難になりやすいが、学生たちの技術により十分なクリアランスを確保することで実用性を維持しているのもポイントだ。また、フェンダーの拡幅に合わせてテールランプの位置も変更している。



内装は、80年代を知る世代の人には懐かしさを、若い世代には当時の雰囲気を味わってほしいという思いから、純正を活かした仕上げになっている。フロアマットは、シートのブルーが際立つよう、派手さを抑えつつもデザイン性をプラスした柄でオーダーメイドし、淵糸までこだわっている。

ボディカラーは、スーパーシルエットへのリスペクトから赤と黒をオマージュ。赤色部分にはラメを加えることで、派手さの中にも現代的な魅力を引き出すという、学生ならではのエッセンスを加えた。

日産・自動車大学校とは?

日産・自動車大学校は、全国に5校(栃木校・横浜校・愛知校・京都校・愛媛校)あり、5校に共通する自動車整備の国家資格取得を目指す学科に加え、モータースポーツ系や車体系(板金・塗装)の課程をもつ自動車整備専門学校だ。



東京オートサロン2026に出展する3台は、車体系の課程を有する愛知校・京都校の学生たちが授業の集大成として制作した車両となっている。

学生たちの考えや思い、こだわりなどが詰まったカスタムカーを見ることができる東京オートサロン2026は、2026年1月9日〜11日まで幕張メッセで開催される。

文=ENGINE編集部

(ENGINE Webオリジナル)
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