CREWCH(クルウチ)の社長である久留内良彦氏は、小学校1年生でポルシェ935ターボのラジコンを買ってもらい、小学6年生でDR30鉄仮面のシルエットに惚れ込み、18歳でZ32フェアレディZを買ってゼロヨンにはまり、24歳のときに240ZGに乗り換えたという。チューニング誌などではGT-Rのチューニングモデルが有名なCREWCHだが、久留内氏の心の中にあるのはZへの愛であった。
好きが詰まったフェアレディZは"愛"を感じる

今回展示された「CREWCH CRAZY ZG」は、RZ34が登場してすぐに久留内氏が入手したクルマで、ドラッグマシン風に仕上げて2023年のオートサロンに展示した個体がベース。その個体は翌年にはチューニングを施したうえでドラッグフェスティバルに出場。シリーズチャンピオンを獲得している。

今回「CREWCH CRAZY ZG」を作るにあたり、久留内氏が込めた思いは「純愛」だという。自分の好きな要素を徹底的に詰め込んだモデルこそが「CREWCH CRAZY ZG」なのだ。展示車のスペックボードには久留内氏の手書きで「僕が過去に愛した車を詰め込んでみました。わかりますか? どの車が混ざっているか探してみて下さい」と書かれていた。
ドラッグマシン由来のチューニングが目を引く「CREWCH CRAZY ZG」
まず目がいくのがグッと突きだしたノーズ部分。ノーマルのZもマイナーチェンジでノーズが伸ばされたが、「CREWCH CRAZY ZG」はノーマル以上の伸長率。まさにGノーズと呼ぶにふさわしいスタイルで、これは240ZGのテイストを入れ込んだものだろう。また、リヤの大きく膨らんだフェンダーはポルシェ935ターボのシルエットに通じるものを感じる。

エンジンはドラッグレースで優勝するだけの実力を秘めた仕様にチューニングされ、NOSも搭載され700馬力を発生する。NOSとはナイトラス・オキサイド・システムの略で、亜酸化窒素を燃焼室に噴射して大量の酸素を発生させ、出力を大幅にアップする装置。さすがドラッグマシン由来のクルマだけのことはある。
展示ならではの組み合わせも面白い!

「CREWCH CRAZY ZG」は展示用ということで左右に異なるホイール&タイヤを履いていた。左は一般的なタイヤが装着されているが、右にはなんとドラッグスリックを履く。スタイリッシュなボディに武骨なドラッグスリックというのもなかなか意表を突いたおもしろい組み合わせであった。
文・写真=諸星陽一
(ENGINE Webオリジナル)