2026.01.11

CARS

あの「HKS」も加わり開発!「ケータハム・プロジェクトV」が大進化し3度目の公開へ!!【東京オートサロン2026】

順調に開発が進む「ケータハム・プロジェクトV」!

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ケータハム・カーズ・ジャパンは幕張メッセで開催された東京オートサロン2026で、2024年、2025年に引き続き、ケータハムの次世代スポーツカー「プロジェクトV」を披露した。

内装一新! 走れるプロトタイプへ!


2025年の末にはあのHKSがリリースを発表。なんと「プロジェクトV」の開発・製作支援と技術協力を行うという。かつて「ヴィーマックRD180&RD200」などを手がけ、スポーツカーやレーシング・カーの開発に定評のあり、「プロジェクトV」のエンジニアリングも請け負っている東京アールアンドデーとともに、開発が進められているという。加えて、以前から発表されている通り、「プロジェクトV」のeアクスル(モーター、インバーター、ギアボックス一体のユニット)はヤマハ発動機が開発。「プロジェクトV」はまさに日本の誇るスペシャリストたちによる英知の結晶となりつつある。

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2024年のメタリック・グリーン、2025年のホワイトに続く、2026年のグリーンの展示車両は、これまでとは完全に別物のランニング・プロトタイプで、すでに自走が可能だ。



過去のモデルたちより数段レベルがあがっており、特に内装の雰囲気は一新。リニューアルされたセンター・コンソールおよびシフト周囲も含め、平面のインストゥルメント・パネルに円形のメーターを連ねる、一見クラシカルではあるが、現代のクルマとしての機能が組み込まれた、まさにケータハムというブランドにふさわしい仕立てだ。

造形自体は以前のモデルと大きな変更はないが、外装の濃いグリーンに合わせたのだろうか。ブラウンの落ち着いた雰囲気のバックスキンで覆われており、ぐっと大人びた印象を受ける。会場では「これならホテルのエントランスに乗り付けられるなぁ」という声も聞こえたが、従来のケータハム、特にセブンのイメージからは想像できないほど。

なおステアリング・ホイールはエアバッグのない、モモ製の3スポーク・タイプが装着されていたが、これは走行テスト用と考えるべきだろう。シルバーのシフト・セレクターはひとさし指と親指でつまみやすい形状の菱形の立方体で、左列下がPポジション、右列がR-N-Dという配列だ。





またこれまでは2+1の3名乗車仕様のみが公開されていたが、最新作は2+2の4名乗車仕様となっているのもトピックである。フロント・シートはレカロに変更され、ショルダー部やサイドのサポートが強めで、かつ膝から太ももの裏側にかけてまで、しっかり支えてくれる座面となっている。



なおリア・スタイリングの造形も、テールランプがLEDの細長いタイプから、丸形の左右2灯式となるなど、法規に対応するため、若干変更されたという。



もう1つアナウンスされた内容の中で注目すべきは、「プロジェクトV」のシャシーについて。ケータハム伝統の鋼管スペース・フレーム構造が採用されたのだ。バッテリーの搭載を鑑みるとセルと一体化したアルミのフラット・シャシーが最近では一般的だが、ケータハムといえば鋼管スペース・フレーム。セブンの製作で知見は大いに蓄積されているはずだ。それにリペアビリティや将来的なバッテリーの交換などを考えると、趣味性が高く長期に渡って所有するオーナーの多いケータハムのような車両では、これは朗報といえるのではないだろうか。





会場で車両を検分したところ、サスペンションのスプリングはHKS製であることは分かった。ホイールは前後19インチで、エンケイのRS05RR(「RS05」 のレーシング・レボリューション・コンセプト・ホイール)、タイヤはフロントが235/35R19、リアが235/30R20のブリヂストン・ポテンザS007Aを組み合わせている。まだプロトタイプゆえ変更の可能性は大いにあるだろうが、このあたりも日本ブランドのパワーが込められている。



幕張で話を聞くと「量産に向けてテストを重ねるために造った車両で、実際に様々な試験もこの個体で走って行っています。外装を装着しているクルマはほかになく、まだこの1台のみなので(海外ブランドがよく行うような)公道でのテストなどは実施していません。シャシーのみのテスト用車両が実はもう1台存在しますが、これも日本国内にあります。最終的にどこで生産を行うかは、まだ決まっていません。欧州での販売、規制などもあって、彼の地で生産するほうが、という考えもありますが……。開発スケジュールはほぼ予定通りです。現状ではお客様に2028年にはお届けしたい。2027年にはオーダーの受付を開始できるよう、環境を整えています」とのこと。



これまで3度、お披露目の場として東京オートサロンを選んだ「プロジェクトV」。おそらく来年、2027年には、ほぼ市販モデルへと進化した状態となってまたこの会場にやって来るだろうが、まずはこのランニング・プロトタイプの完成度を、幕張で自分の目で確かめて欲しい。

・プロジェクトV主要諸元(目標値含む)
全長×全幅×全高:4255mm×1893mm×1226mm
ホイールベース:2581mm
車両重量:1190kg
最高出力:200kW(272ps)
0-100km/h 加速:4.5秒未満
最高速度:約230km/h
航続距離:約400km(WLTP)
バッテリー容量:55kWh
駆動方式:RR(リア・モーター、後輪駆動)
開発パートナー:ヤマハ発動機(e-Axle)、Xing Mobility(バッテリー冷却技術)
デザイン:アンソニー・ジャナレリ(チーフ・デザイナー)
プロトタイプ製作:イタルデザイン

文と写真=上田純一郎(本誌) 写真=神村 聖/ケータハム・カーズ・ジャパン

(ENGINE Webオリジナル)

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