TOYOTA GAZOO Racing(TGR)は、2026年1月22日にFIA世界ラリー選手権(WRC)第1戦ラリー・モンテカルロにおいて、GRヤリスの特別仕様車「Sebastien Ogier 9x World Champion Edition(セバスチャン・オジエ9xワールド・チャンピオン・エディション)」を発表し、開発中のプロトタイプを公開した。また、このモデルは2026年春以降に日本市場で100台、欧州の一部地域で100台限定で発売される。
オジエ選手のドライバーズチャンピオンを記念した特別なGRヤリス
GRヤリス セバスチャン・オジエ9xワールド・チャンピオン・エディションは、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team(TGR-WRT)に所属するセバスチャン・オジエ選手のWRC2025におけるドライバーズチャンピオン獲得を記念した特別仕様車だ。

このモデルは、オジエ選手の勝利とラリーの歴史に新たに刻まれた偉業を讃えるとともに、TGR-WRTを支え・応援するファンへの感謝を込めて開発された。
日本市場において100台限定で発売されるこのモデルは、2026年春以降にスマートフォン用アプリ「GR app」を通じて抽選申し込みを開始する。
こだわりの内外装が特別感を演出する100台限定のセバスチャン・オジエ9xワールド・チャンピオン・エディション

GRヤリス セバスチャン・オジエ9xワールド・チャンピオン・エディションは、2025年に発売したAero performance packageをベースに、オジエ選手のこだわりや個性を取り込んだ専用装備を採用している。
オジエ選手と開発した専用の四駆制御モード「SEB.」や「MORIZO」を装備
ドライブモードには、オジエ選手とともに専用の四駆制御モードを開発し、ベース車の「TRACK」モードと置き換える形で「SEB.」モードを備えている。

「SEB.」モードは、前輪の旋回性を確保しながら、後輪の駆動力による車両コントロールを可能にすることを狙い、前40:後60のトルク配分とした四駆制御モード。ドライバーと車両との一体感を高め、高速度域での車体コントロール性を向上させることで、競技シーンでのタイム短縮に寄与する。

また、ベース車の「GRAVEL」モードと置き換える形で「MORIZO」モードを備えているのも特徴だ。
この「MORIZO」モードでは、トラクション性能と旋回性能を高い次元で両立させるため、加速時は前後輪の拘束力を最大(直結)にし、制動時は必要分だけ拘束を緩める四駆制御モードとなっている。モリゾウこと会長の豊田章男がラリーで走り込んで導き出した駆動力配分をオジエ選手が気に入り採用することとなった。
オジエ選手のこだわりが詰まった内外装もポイント!
内外装は、オジエ選手の求める上質で落ち着いた風合いと、ラリーシーンでの機能性を両立するよう作り込まれている。

ボディカラーは、GRヤリス セバスチャン・オジエ9xワールド・チャンピオン・エディション専用色となる「グラビティブラック」を新規開発。ホイールも同系色のマットブラックを採用している。

ブレーキキャリパーは、オジエ選手のシグネチャーカラーであるブルー。ラジエーターグリルは、オジエ選手の出身国であるフランス国旗をモチーフにしたトリコロール加飾がされている。

モータースポーツにおける操作性を追求して開発したステアリングホイールは、外形をひとまわり小径化し、ステアリングスイッチの形状を変更。ステアリングスイッチは、GRヤリスRally2からの学びを得て、各種スイッチが独立した形状となっている。ステアリングのステッチがブルー、グレー、レッドの3色(トリコロール)となっているのも印象的だ。

パーキングブレーキは縦引きを採用。あわせて新規開発された専用のグレーステッチ付き革巻グリップとしている。
インテリアには、ドライバーズチャンピオン獲得を記念した専用シリアルナンバープレートが取り付けられている。
GRヤリス セバスチャン・オジエ9xワールド・チャンピオン・エディションの特別装備一覧

【性能】
・4WDモードセレクト専用制御追加(SEB.モード/MORIZOモード)
【外装】
・専用ボディカラー「グラビティブラック」
・専用ホイールカラー(マットブラック)
・専用カラードブレーキキャリパー(ブルー)
・トリコロール加飾ラジエーターグリル
・MORIZOサイン入りフロントウインドウ
・Sebastien Ogier 9x World Champion Edition専用エンブレム(バックドア)
・専用バイナル(ドア下部、リアフェンダー)

【内装】
・グレーステッチ付き革巻き縦引きパーキングブレーキレバー&カバー
・トリコロールステッチ(GR専用ステアリング)
・Sebastien Ogier 9x World Champion Edition専用シリアルナンバー入りプレート
・専用GR Full TFTメーター表示(SEB.モード/MORIZOモード)
2026年春以降に発売される限定車の価格は発表されていないが800万円を超える可能性は十分にある!
オジエ選手のこだわりが詰まったGRヤリスは、過去にも販売されている。それが、2024年に抽選販売されたWRCドライバー監修特別仕様車(オジエEditionおよびロバンペラEdition)だ。この特別仕様車、それぞれ100台ずつ発売された。2024年に発売されたWRCドライバー監修特別仕様車の価格は、オジエEditionとロバンペラEditionともに845万円だ。

2026年春以降に発売されるセバスチャン・オジエ9xワールド・チャンピオン・エディションは、Aero performance packageをベースに特別装備が多数採用されているため、800万円を超える可能性は十分にある。

価格などの詳細の続報は、抽選申込時期が近づいた頃に発表されるだろう。100台限定の特別なGRヤリスが欲しいのであれば、続報を待つしかない。
文=ENGINE編集部
(ENGINE Webオリジナル)