2026.02.28

CARS

程度のいい個体は激減! だが探せばまだ出物はある!? イタリアのちびっこギャング「アウトビアンキA112アバルト」を発見!【ノスタルジック2デイズ2026】

「アウトビアンキA112アバルト」の愛らしさと元気の良さには憧れたひとも多いはず!

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ノスタルジック2デイズ2026は、貴重なクルマたちがずらりと並んだ車両展示および販売のほか、豪華ゲストによるトーク・ショーをはじめとするステージ・イベント、限定グッズおよび往時の貴重なパーツ、資料、ミニカー、プラモデルなどの購入を楽しめる充実の催しとなっている。ここ数年のクラシック・カー価格高騰の余波で、会場内では驚くようなプライスで販売されているクルマも散見されたが、車種によっては少し落ち着いてきたような印象である。

イタリアの、いわば“ちびっこギャング”だ!


一時は仕上げ済みだったり、走行距離の少ない初期型などが400万円、500万円という値も付いていて驚かされたものだが、さすがに比較的販売価格が少し落ち着いてきたかな? と筆者が感じているクルマの代表選手が「アウトビアンキA112アバルト」。会場で見つけた黒の個体のプライスボードは“価格応談”になっていたが、朝イチのタイミングで取材させてもらっているときに、なんとその場でサクッと売れてしまった!



次期オーナーに失礼なのでリアルな販売価格は記さないが、各部がリセットされている状態であることを考慮すれば、予想通りやや現在の相場よりも安価だった。

この往年のホットハッチを展示販売していたのは、千葉市にあるPHENIX。1985年登録の最終世代に属する後期型のA112アバルトで、細部のアップデートで完成度がさらに高まった“シリーズ7”になる。現車の走行距離は7万9000kmだった。

具体的にリセットされたところを紹介していくと、レーシング・アバルトのエアロパーツが装着されている外装は、鈑金されリフレッシュ済み。ブラックのボディ・カラーに合わせ、ミラーやグリルを艶消し黒で塗装している。



新品パーツを入手することが困難なリア・ガーニッシュは、PHENIXのスタッフが持ち前の技術で修復。



バケット・タイプのシートが目を惹く内装は一度バラし、修理が必要な部分を仕上げていったそうだ。



そこまで作業しているのに加え、この時代のフィアットやアバルトのお約束でもある十文字のワイドなクロモドラ製ホイールまで装着している。正直、筆者が買いたいぐらいだった!

内外装ともブラックだが、エアロ・パーツが効いているのか、不思議なことに全体的な雰囲気がクラブマン・レーサーっぽくなっていた。



フロント・ボンネットに貼られたエンブレムの通り、最高出力70HPを発揮する排気量1050ccの直列4気筒OHVエンジンをぶん回したら、街中ならばもちろん、ショート・サーキットなどでのスポーツ走行あたりは、さぞかし楽しめることだろう。



おそらく実際の走行スピードはそこそこだと思うが「アウトビアンキA112アバルト」は闇雲に速度を追い求めるのとは異なるベクトルの楽しさや、所有する喜びがある。衝突安全性などを鑑みれば、このサイズと軽さでは、おそらくもう2度と登場することのない、とびきり元気なイタリア車だ。



良質車が減り、コンディションのいい車両はかなり貴重な存在になってきたが、熱心に探せばまだ今回のノスタルジック2デイズのように売り物は出てくる。21世紀の日本の路上を痛快かつ俊敏な「アウトビアンキA112アバルト」で楽しんでみるのも一興だろう。

文と写真=高桑秀典

(ENGINE Webオリジナル)
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