2026.03.13

CARS

【F1】アウディ・レボリュートF1チーム、ニューマシン「R26」で第2戦中国GPへ

「R26」のカラーリングはチタンカラーをメインに、鮮やかなアウディレッドのアクセントをはさんで、ボディ後部は地のカーボンファイバーを活かしたものだ。

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2026年シーズンからF1に参戦したアウディ。お披露目されたニューマシン「R26」と共に、世界最高峰のレースに挑む意気込みを語った。開幕戦オーストラリアGPを終え、F1は今週末の第2戦中国GPを迎える。

「ザウバー」を買収し、F1参戦体制に

2026年1月20日の夜(現地時間)、ドイツ・ベルリンにおいてアウディは初となるF1チーム「Audi Revolut F1 Team」のローンチイベントを行い、ニューマシンである「R26」のカラーリングを正式発表した。

思い起こせばアウディがF1への参戦を表明したのは2022年のこと。2024年にはスイスに本拠地を置く「ザウバー」を買収。その年、アウディF1プロジェクトの責任者として、2019年から22年までスクーデリア・フェラーリを率いたマッティア・ビノット氏がチームに参加。さらに翌年には元レッドブル・レーシングのチーム・マネージャー、ジョナサン・ウィートリー氏をチーム代表として招聘する。

マシンの開発拠点は、もともとザウバーの拠点であったスイス・ヒンヴィル、プロジェクトのために新設されたテクニカルセンターがあるイギリス・ビスター、そしてパワーユニットの開発を担うドイツ・ノイブルクの3つを統合して進められている。ビノット氏がノイブルクにあるアウディのパワーユニット事業と、ヒンヴィルとビスターにあるシャシー本部との間のシームレスな連携を確保する責任を負い、ウィートリー氏がチーム運営を行う体制となる。そしてこの発表会をもって晴れて「Audi Revolut F1 Team」としてスタートを切るというわけだ。

アウディの自社製パワーユニットの名は「AFR 26Hybrid」と発表された。ドライバーは、F1で16シーズン目を迎えるベテラン、ドイツ人のニコ・ヒュルケンベルグと22歳という若きブラジル人のガブリエル・ボルトレートの2人。この日は世界中からの報道陣と関係者をあわせ400人を超える観衆が訪れた。

5年以内に結果を出す

ビノット氏は2030年までにチャンピオンシップ争いができるチームをつくることを目指すと明言している。そこにはどんな思いがあるのか尋ねてみた。

「もちろんチャンピオンを目指すと言っても、確実に達成できるとは限りません。時間がかかることは分かっています。チームを作り上げ、インフラ、ツール、プロセス、組織を構築する必要があります。これは1日でできることではありません。2030年という数字は、確かに野心的な挑戦であるといえます。しかし、社内で議論した結果、これが正しい目標だと確信しています。目標が明確になることで初めて何が不足しているのか、何をすべきか、戦略を描くことができるのです」

これはアウディ本社として最低でも5年間はF1にコミットメントすることを意味する。また予算に関しても潤沢に用意されているという。アウディのF1にかける本気度が窺い知れる発表会だった。



文=藤野太一 写真=アウディ

(ENGINE2026年4月号)
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