2026.03.22

CARS

超ワイド&ローのスタイルに昭和育ちは思わず感涙|大井貴之ら3人のモータージャーナリストがアウディ「RS e-トロンGTパフォーマンス」に試乗

大井貴之さん、渡辺慎太郎さん、島崎七生人さんが試乗したアウディ「RS e-トロンGTパフォーマンス」

全ての画像を見る

毎年恒例「エンジン・ガイシャ大試乗会」、2026年もやります! 大磯プリンスホテルの大駐車場に総勢33台の輸入車を一挙に集め、33人のモータージャーナリストがまる一日かけてイッキ乗り! 2026年上半期イチオシの各ニューモデルにそれぞれ5人のジャーナリストが試乗した、計165本のインプレッションを順次公開。

今回は1027Nmという恐るべき最大トルクを誇るアウディのウルトラサルーン、RS e-トロンGTパフォーマンスに試乗した大井貴之さん、渡辺慎太郎さん、島崎七生人さんのリポートをお送りする。

>>>西川淳さん、桐畑恒治さんのリポートはこちら<<<

「もっともアウディらしい一台」渡辺慎太郎

アウディの乗り味に対するイメージは人によって微妙に異なるかもしれないけれど、個人的にはこのモデルこそがアウディらしさをもっとも体現している一台だと思っている。



中身はポルシェ・タイカンと共有しているものの、それとは別物と言ってもいいくらいの差別化が見事に図られていて、アウディの技術力の高さを再認識させられる。

ポルシェほどスポーティさをグイグイと押し出してくる操縦性ではないけれど、ずっとステアリングを切っていたくなるくらい気持ちよく曲がる。しっかりとしたトラクションのかかり方には、車名にそう謳われていなくても「クアトロ」の文字が思い浮かんできて、安心してアクセルペダルを踏み込める。

それでいてちょっとしたサルーンを凌ぐ優れた乗り心地と静粛性まで兼ね備えている。もしこのクルマをスポーツカーと位置づけるのであれば、これほどの快適性まで備えた4ドアスポーツカーは他に見当たらない。自分が思い描くアウディの上質な乗り味とは、きっとEVとの相性がいいのだろうと思う。

「世界一マッチョ」大井貴之

間違いなく世界一マッチョな4ドアスポーツ・セダン。

A6と同様のEセグメント・セダンだが、A6に対し全長は+50mm、全幅は+75mm、だが全高は30mmちょっと低いという強烈なワイド&ロー。ほとんどのクルマが5ナンバー規格に押し込められ3ナンバーボディに憧れていた昭和育ちにとっては夢のようにグラマラスなフォルム。



張り出したフェンダーに収められているワイドタイヤはフロント265/35R21、リア305/30R21という超ワイドタイヤ。これでお下品にならないところが流石AUDIだ。

その加速はそのフォルム以上に刺激的。最高出力925ps、最大トルク1027Nmのパワーユニットで2.3トンもある車体が想像を絶する加速をする。ローンチ・コントロールを使ったら0-100km /hは2.5秒という加速はまさに異次元。RSモードに入れてアクセルを踏み込むには覚悟が必要だ。

もちろん、ワインディングでも、とてつもなく速い! それでいて普段の走りは穏やかでスムーズ。極太タイヤを履いていることすら感じない未来の乗り物。

「すべてが余裕」島崎七生人

アウディが用意するプロダクト・インフォメーションをWebで閲覧していると、“息をのむようなドライビングダイナミクスがエレガントな姿に秘められています”とあった。そのとおりだと思った。昨年8月に発売となった最新モデルはフロントエンドのデザインなどが新しく、全長×全幅×全高=4995mm×1965mm×1380mmのボディは、相変わらず低く幅広い。最近すっかりSUV系に目が慣れていると、凄みさえ感じる佇まい。



ただし前後モーターにより925ps/1027Nm(!)の動力性能を発揮するも、日本の一般公道ではその片鱗を試せるかどうかといったところ。ちなみに同乗のEPC会員の方はポルシェ乗りで某EVも試したが“何か違った”ので、ほどなく返したのだそう。走りのプロセスとフィーリングを大事にされてのことだったのだろう。

アウディRS e-tron GT Performanceで言えば、一充電走行距離はカタログ数値で631km、アクティブ・サスペンションの安定しきったドライバビリティも尽くされた装備も、すべての余裕がクラスならではだ。



■アウディRS e-トロンGTパフォーマンス

アウディのBEVモデルで走りの頂点に位置するRS e-tron GT Performanceは前後2モーター式4輪駆動でシステム最大925ps/1027Nmのパワー&トルクを発生する。電池容量は105kWhで変速機はフロント1段/リア2段式。全長×全幅×全高=4995×1965×1380mm。ホイールベース=2900mm。車両重量=2350kg。車両価格=2470万円。

文=ENGINE編集部 写真=神村聖/茂呂幸正

(ENGINE2026年4月号)

advertisement



RELATED

advertisement