GAZOO Racing(GR)は、GRヤリスの一部改良モデルを発表した。3月13日から全国のトヨタ販売店にて注文を受け付けを開始し、4月6日から発売する。
26式の「GRヤリス」もモータースポーツ参戦で得た学びを活かした改良を実施
新たに発売される26式「GRヤリス」は、プロドライバーとともに作り込んだGRステアリングの採用と電動パワー・ステアリングの設定変更が主な変更点だ。

新意匠のGRステアリングは、ドライビングにおける操作性を追求されている。

モータースポーツでは、舵角180度でも持ち替えなしでステアリング操作を行う場面があり、そうしたときに従来のステアリングではスイッチに触れてしまうため配慮が必要で、「手のひらを理想的な位置に置けない」という声があった。これを受けて、粘土の試作品を車両に装着してサーキットへ持ち込み、プロドライバーと繰り返し評価を実施。その結果、操舵レスポンス向上のための小径化と、コーナリング時に押す操作をするときに手のひらにフィットする左右グリップ形状に至った。
また、ステアリング・スイッチは、それぞれ独立させた配置とすることで操作性を向上させ、スイッチ外周のリング状のイルミネーションにより夜間の視認性を高めている。

あわせて電動パワー・ステアリング(EPS)のアシストがしっかりと稼働するように改良されている。
具体的には、トーションバー剛性を最適化するとともに、ソフトウェア制御を変更した。これにより、ステアリング・トルクの検出範囲を拡大させ、極めて高い負荷がかかる旋回時でも最適なアシストを行い、スムーズな操舵が可能となっている。
高いグリップ性能を持続するハイパフォーマンス・タイヤを標準装着
RZ“ハイパフォーマンス” + エアロ・パフォーマンス・パッケージと、RZ“ハイパフォーマンス”では、標準装着タイヤをブリヂストン ポテンザ・レースに変更した。

このタイヤは、現場でのテストを重ねて開発され、高いグリップ性能を長時間維持できるのが特徴だ。
トレッド・パターン、内部構造、ゴム配合を見直すことで、限界領域における車両のコントロール性を大幅に向上させ、市街地走行からサーキットにおける限界走行まで、安定したパフォーマンスを実現する。また、このタイヤ性能を最大限に引き出すため、フロントおよびリアのショックアブソーバーの減衰力特性の最適化も行われている。
メーカー・オプション選択時の装備が充実!
これまでメーカー・オプションの縦引きパーキング・ブレーキとナビ・パッケージまたはコンフォート・パッケージを同時した装着の場合、シート・ヒーターおよびステアリング・ヒーターは非装着だった。しかし、今回の仕様にあわせて両者が装着される。

冬場に役立つ装備が装着されたことでドライバーがより快適に運転できるようになった。
新しくなった「GRヤリス」は約361万円〜
4月6日から発売される26式「GRヤリス」の価格は、361万7200円〜588万2200円。
グレードは、「RZ“ハイパフォーマンス” + エアロパフォーマンスパッケージ」、「RZ“ハイパフォーマンス”」、「RZ」、「RC +エアロパフォーマンスパッケージ」、「RC」の5タイプ。全グレードGR-DAT(8AT・4WD)または6MT(4WD)を選択できる。

なお、新しくなった26式「GRヤリス」は、2025年に発売されたモデルよりも価格が高くなっている。
ちなみに、2025年4月に発表された「GRヤリス」の価格は、356万円〜533万円。同年9月に登場した「エアロ・パフォーマンス・パッケージ」が405万5000円〜582万5000円だった。
物価高騰や世界情勢など、さまざまな要因で価格が上昇してしまうのは仕方ないことだ。ただ、ステアリングや標準装着タイヤなどの変更が加えられているにも関わらず、5万7200円アップに抑えられていると考えれば、良心的といえるのではないだろうか。
文=ENGINE編集部
(ENGINE Webオリジナル)