2026.03.15

CARS

廃線となった首都高を埋め尽くした空冷ポルシェ!1日限りの『LUFT TOKYO』に超希少モデルが集結

首都高速上に日本中の希少な空冷ポルシェ204台が集まった!

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3月14日(土)、空冷ポルシェの祭典であるLUFT TOKYO(ルフト東京)が開催された。

世界的にも貴重な空冷ポルシェが首都高速道路上に集結!

1日限りとなるポルシェ・ミュージアムの会場となったのは、再生事業を推進する目的で2025年4月5日に自動車専用道路としての役割を終えた東京高速道路KK線。銀座および有楽町という東京の中心部に位置する高架上の特別な空間が空冷ポルシェの歴代モデルで埋め尽くされた。

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KK線を歩行者中心の公共的空間に再生する「Roof Park Project」が進行しているため、今回が最初で最後の開催になるのでは? とウワサされてきたLUFT TOKYOのルーツとなったのはロサンゼルスで2014年にスタートした LUFTGEKÜHLT(ルフト・ゲクールト)。

ドイツ語で LUFTは空気、GEKÜHLTは冷やされたという意味なので、文字通り、LUFTGEKÜHLTは1998年まで生産された空冷ポルシェのためのカー・イベントということになる。今回、世界中の空冷ポルシェ・ファンが毎年注目している祝典が、ついに日本上陸を果たしたのであった。



LUFTGEKÜHLTの創設者は、アメリカのレーシング・ドライバーで、ル・マン24時間耐久レースにて2度のクラス優勝を経験したレーサーのパトリック・ロングと、クリエイティブ・ディレクターとして活躍しているハウイー・イデスという2名。毎回、会場のロケーションにこだわっている点が特徴で、初開催となる日本においては都心の空や夜景を望むことができる高架施設を舞台として選択した。

1966年に新京橋で首都高速道路と接続し、全線の供用を開始したKK線は約2kmの自動車専用道路で、会場が長くなることが予想されたが、案の定、端から端までの距離が相当なものとなった。自転車があったらよかったのに、と思いながらA、B、Cという3つに分かれた全エリアを踏破したが、日本ならではの新旧ポルシェ・カルチャーを存分に知ることができた。

大まかに説明するとAエリアはチューニング・カー、Bエリアはメイン・テーマとなった日本のポルシェ+356+スペシャル・モデル、Cエリアが歴代911(901〜993)+914という構成であった。204台の空冷ポルシェが一堂に会したので、総額が天文学的数字になったことは間違いないだろう。





一般ユーザーの愛車が展示車両の大半を占めたが、1964年の第2回日本GPで優勝した「904」、1968年の第5回日本GPで2位になった「910」、1984年の全日本耐久選手権で活躍した「TRUST ISEKIポルシェ95」6、高橋国光選手が1985〜1987年および1989年に全日本チャンピオンに輝いた2台の「アドバン・アルファ962C」、1998年の全日本GT選手権に出場し、近年レストアされた「ナインテン・ポルシェ993RSR」といった日本のレース・シーンを彩ったレーシング・マシンも展示された。





そして、1968年に神奈川県警に寄贈されて活躍した「ポルシェ912パトカー」、生沢 徹さんの「911タルガ」、高倉 健さんが新車で購入したという「356A 1600Sカブリオレ」、八名信夫さんが新車から20年以上にわたって愛用した「356SC」、スーパーカー・ブーム時に少年たちのアイドルだった「ポルシェ930ターボ」の日本輸入第1号車、292台のみが限定生産された「ポルシェ959」などもギャラリーの目を楽しませた。



RUFがBTRを開発するにあたってプロトタイプとして製作した「RUF BTR NATO」、ヨーロッパ最大のカスタム・カー・ショーであるULTRACEで2025年のチャンピオンに輝いた日本発のカスタム・ポルシェ「MADLANE 935ML」、空冷ポルシェ911のレストアで世界的に知られるSinger Vehicle Design(シンガー・ヴィークル・デザイン)が再構築した「ポルシェ911リイマジンド・バイ・シンガー」にまで披露された。

オフィシャル・グッズの販売も大盛況。LUFTGEKÜHLTの世界観で実施されたLUFT TOKYOは、ワンデイであることが残念でならない歴史的なイベントであった。

文・写真=高桑秀典

(ENGINE Webオリジナル)
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