2026.03.30

CARS

三菱アウトランダーPHEVで行く自然とアートの旅 走ってわかった魅力とリアルな使い勝手

三菱アウトランダーPHEV P Executive Package 7人乗り ムーンストーングレーメタリック/ブラックマイカ(有料色)電動パノラマサンルーフ(チルト&スライド・セーフティ機構付き)はメーカーオプション。

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素晴らしいサウンド

クルックフィールズでアート作品と自家製のパンを楽しんだ後、千葉県いすみ市にある宿泊施設『五氣里』に向かった。東京から『クルックフィールズ』まで約70km。これでは楽ちん過ぎて物足りない。足を延ばしたい、もっと乗っていたいと思わせるのは三菱アウトランダーPHEVがいいクルマの証かもしれない。

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さて、試乗車はP Executive Packageで、国内では三菱自動車が初としたヤマハのサウンド・システムが搭載されていた。これが音楽好きの私にとってはたまらないものだった。

英国王室から勲章をもらった名ジャズ・ギタリスト、マーティン・テイラーの曲を再生すると、彼が奏でるアーチトップ・ギターが車内に響く。まるで、ピック・タッチの強弱がわかるほどの再現性に言葉を失った。続いて、山下達郎のライブ・アルバムを聴く。こちらも迫力満点の再現で車内は一瞬でコンサート会場になる。観客の手拍子でズレている人がわかるほどの臨場感だった。音響の悪いコンサート・ホールでは公演をしないという山下達郎さんだって、この音なら満足だろう。



サウンドの良さは、もちろんクルマの静粛性が高いことも効いている。ちなみに、車速、ロードノイズ、雨、エアコンなどの音に対して自動で補正をかけているのだそうだ。

音楽好きな人は是非聴いて欲しい。

道中、曲率の高いカーブが続く峠道を下るところがあった。こんなときはパドルを駆使すると面白い運転ができる。三菱アウトランダーPHEVに付いているパドルは回生ブレーキの強さを選ぶもので、回生しないB0からもっとも強いB5まで選べる。コーナーの手前でカチカチとパドルを操作し、回生ブレーキを強め、出口では回生ブレーキを弱めるという操作は、さながらシフト操作をしているようで気持ちいい。

背の高いSUVであるが、とても安定した姿勢でコーナーを抜けていく。ハンドリングは文句のつけようがないものだった。コーナーを越えていくたびに、クルマの大きさを感じなくなっていく。ステアリングの反応がシャキッとしていて、不安なボディのねじれや振動がない。大きいSUVなのにドライビング・プレジャーが非常にストレートに味わえることは驚きだった。

この日は晴れていたけれど、雨で濡れた路面でも4輪制御は見事な仕事をするはずだと想像できるのは、三菱自動車には4WDのマイスター、澤瀬薫さんがいるからだろう。

こういうクルマに乗るとスキーに行きたくなる。三菱アウトランダーPHEVは、行動範囲の制限がなくなるクルマだと思った。

五氣里

千葉県外房、御宿の北の山中に『五氣里』はあった。11室のプライベートヴィラ、2棟の古民家、そして白いドーム型屋根が特徴の7つのグランピング・ドームテントで構成されている。こだわりはいすみ市初の天然温泉と、こだわりを持った名シェフが提供する料理である。

日本の里山に作られた宿だからか、どこか懐かしい感じがする。施設内はどこも清潔でとても気持ちがいい。



コメ蔵を改装したという古民家に案内してもらった。スッキリとしていてクリーン、無駄な装飾のない室内はどこか三菱アウトランダーPHEVのインテリアに似ている。

古民家のなかには露天風呂もあった。温泉の湯は褐色で湯舟に溜まると黒く見える。メタケイ酸が多く含まれていて、ちょっとヌルヌルしている。美肌の湯だそうだ。

2023年に農林水産省の「料理マスターズ」でブロンズ賞を受賞した木村 藍シェフは、自ら農家や漁師を訪ね吟味した食材で最高の料理を提供する。

  木村 藍シェフは、数々の名店で修業し、2012年「シュヴァル・ドゥ・ヒョータン」を開業した。2023年農林水産省の「料理マスターズ」でブロンズ賞を受賞。地元の食材を使った料理は素晴らしいと宿泊客に大人気だという。



クルマ旅での到着点で素晴らしい料理と癒しの湯が待っているなんて、なんと幸せなことだろう。

三菱アウトランダーPHEVでの今回の旅は自分の五感を満たす旅だったかもしれない。

アートで目を保養し、素晴らしい料理に舌鼓を打ち、柔らかい温泉で肌を癒し、車内では素晴らしいサウンド・システムを楽しんだ。

掛け心地のいいセミアニリン・レザーシートのおかげもあって、疲労感も少なかった。

こうしてクルマでひとり旅をすると、自分と対話する時間が増えることを実感した。可愛い子には旅をさせろとは、自分を見つめ直させるという意味もあるのかもしれない

今回の旅は大切なものと時間とは何か? を感じるものだった。


■三菱アウトランダーPHEV P Executive Package(7 人乗り)

駆動方式 ツインモーター4WD
全長×全幅×全高 4720×1860×1750mm
ホイールベース 2705mm
車両重量 2180kg
エンジン形式 直列4気筒DOHC
総排気量 2359cc
最高出力 98ps/5000rpm
最大トルク 195Nm/4300rpm
フロントモーター 116ps/255Nm
リアモーター 136ps/195Nm
サスペンション 前 マクファーソンストラット
サスペンション 後 マルチリンク
ブレーキ ベンチレーテッド・ディスク
タイヤ 前&後 255/45R20
車両本体価格 671万6600円

https://www.mitsubishi-motors.co.jp/lineup/outlander_phev/special/index.html

文=荒井寿彦 写真=勝村大輔

(ENGINE2026年5月号)

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