2026.04.08

CARS

当代きっての傑作V6エンジンの素晴らしさに感じ入る|高平高輝ら2人のモータージャーナリストがマクラーレン「アルトゥーラ・スパイダー」に試乗

桐畑恒治さん、高平高輝さんが試乗したマクラーレン「アルトゥーラ・スパイダー」

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毎年恒例「エンジン・ガイシャ大試乗会」、2026年もやります! 大磯プリンスホテルの大駐車場に総勢33台の輸入車を一挙に集め、33人のモータージャーナリストがまる一日かけてイッキ乗り! 2026年上半期イチオシの各ニューモデルにそれぞれ5人のジャーナリストが試乗した、計165本のインプレッションを順次公開。

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今回はマクラーレン・アルトゥーラ・スパイダーに試乗した桐畑恒治さん、高平高輝さんのリポートをお送りする。

>>>清水和夫さん、森口将之さん、今尾直樹さんのリポーはこちら<<<


「潔さが心地いい」桐畑恒治

発表から5年が経過し、インフォテインメントの操作系などには時代を感じさせる部分もある。しかしF1直系ブランドらしく、走りの純度という点ではいまなお突出している。

ディヘドラルドアを大きく開いて身を沈めるコクピットは車体中央寄り。身体を固定するシートと、必要最小限の表示に絞られたモニター、余計なスイッチを排したステアリングが、運転という行為に集中することを半ば強制する。その潔さが心地いい。



切り始めから淀みなく回るステアリングと、それに正確に呼応する前輪。ドライバーを軸に旋回する車体は、軌跡そのものが幾何学的で、正確無比なハンドリングこそがこのクルマの本質だと語りかけてくる。

V6ツインターボとモーターを組み合わせたプラグインハイブリッドという主流の構成にありながら、走りの純粋性はやはり一頭地を抜く。これこそがマクラーレンの流儀であり、どのモデルに触れても貫かれている哲学なのである。路面と対話する感覚が終始続き、時間を忘れて走り込んでしまうほど中毒性が強烈だ。


「すべてが洗練されている」高平高輝

新開発の3リッター V6ツインターボ・エンジンにモーターを加えたPHEVを搭載するのが、新世代のマクラーレンたるアルトゥーラだ。

2024年のスパイダーのデビューと同時にパワートレーンがアップデートされ、システムトータル出力は700ps/720Nmに若干引き上げられた。容量7.4kWhのバッテリーなど(EV走行距離は33km)電動化による重量増は+130kgというが、そんなハンデは微塵も感じさせない敏捷さは変わらず。



それどころか120°V6(一時振動を相殺できる)ツインターボは、これまで以上に滑らかに澄み切ってトップエンドまで回る。PHEVとはいえ、まずエンジンの素晴らしさに感じ入る。このM630T型エンジンは当代きっての傑作V6ではないだろうか。

さらにパワフルなのにまったく荒々しさを感じさせないボディコントロールが特筆ものだ。融通無碍に伸び縮みして路面を捉え続けるサスペンション、すっきりシンプルなステアリングホイールや強固だが繊細なタッチのシフトパドルなどすべてが洗練されている。



■マクラーレン・アルトゥーラ・スパイダー

全長×全幅×全高=4539×1913×1193mm。ホイールベース=2640mm。車重=1560kg。マクラーレン初の量産ハイブリッド・オープン・スーパースポーツ。3.0リッターV6ツインターボ・エンジンに電気モーターを組み合わせ、システム最高出力は700ps/720Nmを発生し、0-100km/h加速は3.0秒をマーク。車両価格=3650万円。

写真=神村聖/望月浩彦/小林俊樹/茂呂幸正

(ENGINE2026年4月号)

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