2026.04.06

CARS

トランプ関税対策の米国輸入車の第1弾は1200万円のトラック トヨタが導入するタンドラってどんなクルマなのか

トヨタ・タンドラはテキサス州サンアントニオ工場で生産される。

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トヨタが、フルサイズ・ピックアップトラックの「タンドラ」を日本へ導入する。日米合意により、アメリカの安全基準適合車両を追加試験なしに販売できるようになった制度を活用した、アメリカ製トヨタ車の逆輸入第1弾だ。

アメリカ車の牙城に切り込む


タンドラの名は北極圏の永久凍土地域であるツンドラを意味する。初代はトヨタ初のフルサイズ・ピックアップトラックである「T100」の後継車として2000年に登場。アメリカ車の牙城だったピックアップ市場で着実に支持を集めてきた。これまで日本にも並行輸入でも歴代モデルが上陸しているが、正規で販売されるのは今回が初めて。


全長5.9m、ホイールベース3.7m


3代目となる2022年発売の現行モデルは、ラダーフレームのTNGA-Fがベース。今回日本に導入されるモデルのボディサイズは、全長×全幅×全高=5930×2030×1980mm、ホイールベースも3700mmと巨大。なお、アメリカでは荷台が長い全長6mオーバーの仕様も存在する。車両重量は2600kg。

日本仕様はガソリン・モデルの最上級版である「1794エディション」。これはテキサス州サンアントニオの生産工場がある敷地に牧場ができた年にちなんだネーミングだ。専用エンブレムにはテキサスのシンボルであるローンスターもあしらわれている。


3.4ℓV6ツインターボ


エンジンは「ランドクルーザー300」と同じ3.4ℓV6ツインターボを搭載。アメリカにはこのエンジンをベースに1モーターを組み合わせたハイブリッドモデルも用意されている。

エンジンの出力はレギュラー仕様ながら394ps/649Nmを発生。アメリカでは釣り用のボートやトレーラーハウスなどの牽引にも多用されている。日本導入モデルではヒッチメンバーなど牽引用装備が標準装着で、安全装備にはトレーラーブレーキとトレーラーコントロールも含まれる。ちなみに、燃料タンク容量は122ℓだ。

トランスミッションは10段ATで、駆動方式はH2/H4/L4をスイッチ切り替えできるパートタイム4WDを採用。脚まわりは前ダブルウィッシュボーン/後マルチリンク・サスペンション+コイルスプリングで、265/60R20タイヤを履く。


左ハンドル仕様で導入


ハンドル位置は左。オーストラリア向けの右ハンドルも存在するが、アメリカ生産モデルをオーストラリアで右ハンドルに改修しているため、今回の特例の対象とはならないようだ。インパネには1794エディションのロゴが入るウォールナット調加飾入りで、メーターは12.3インチのカラーTFT。本革シートや12スピーカーのJBLプレミアムサウンドシステム、14インチHDディスプレイなど上級装備が揃う。

エクステリアで興味深いアイテムが、アクティブフロントスポイラーで、60km/hで展開、40km/hで格納される。ドア連動ランニングボード、テールゲートやそれと連動するデッキステップも電動式だ。


まずは東京のみで販売開始


価格は1200万円と、ハイラックスなどのワークホース的なピックアップに比べるとかなり高額。しかし、メカニズムや内装の仕立て、装備内容を勘案すると、トラックタイプながらこの金額に見合う高級乗用車であることがわかる。並行輸入車と比べると同程度か、むしろ安価な設定だ。なお、販売はまずトヨタモビリティ東京で開始し、夏以降に全国展開される予定だ。

アメリカ市場ではタンドラベースのSUVとなる兄弟車のセコイアも生産されており、そちらの導入を期待するユーザーもいるのではないだろうか。アメリカ生産車の正規販売が一過性のトランプ対策に終わるか、新たなトレンドとして定着するか、まずはタンドラの動向に注目したい。

※写真は日本仕様とは異なる。

文=関 耕一郎 写真=トヨタ自動車 編集=新井一樹

(ENGINE WEBオリジナル)
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