2026.04.17

CARS

日本製ミニバンとは対照的!? 自由があり夢があると感じるのはどっち?|森口将之ら2人のモータージャーナリストがルノー・グランカングー・クルールに試乗

松田秀士さん、森口将之さんが試乗したルノー・グランカングー・クルール

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毎年恒例「エンジン・ガイシャ大試乗会」、2026年もやりました! 大磯プリンスホテルの大駐車場に総勢33台の輸入車を一挙に集め、33人のモータージャーナリストがまる一日かけてイッキ乗り! 2026年上半期イチオシの各ニューモデルにそれぞれ5人のジャーナリストが試乗した、順次公開している計165本のインプレッションもいよいよ後半戦。

今回はルノー・グランカングー・クルールに試乗した松田秀士さん、森口将之さんのリポートをお送りする。

>>>竹岡圭さん、金子浩久さん、大井貴之さんのリポートはこちら<<<


「みんなでどこかへ」松田秀士

あのカングーが長く伸びた!3列シート7人乗りに化けたのだ。しかも日本専用にわざわざあのダブルバック・ドアを装備している。じっさいこのバック・ドアはスペースのない車庫での出し入れがたやすく、低床なのでラクチン。

さて、その3列目を配したことで全長は+420mm、ホイールベースは390mm延長されている。このおかげで高さのある室内はとても広々。2、3列目シートは個別に折り畳み、跳ね上げ、取り外しが可能というマルチな独立シートとなっている。



これはですね、はっきり言ってグランピングとかさ、家族や友達をどこかに誘って行きたくなるというもの。一人旅でも車中泊などシートアレンジすれば朝飯前で快適そう!また2、3列目シートは座面が前席よりも高めにセットされているので。いわゆるシアターポジションで視界が良い。

じゃあ、肝心の走りはどうかというと、ロングホイールベースで乗り心地が良いし、ターンパイクでのコーナー進入でちょっと高めの速度でもとても安定。お洒落だし、欲しくなる!

「仏車のお家芸」森口将之

グランカングーの全長や全幅は、日本製ラージミニバンと近い。でもご覧のとおり、成り立ちはまるで違う。なかでも目立つのがシート。3列目にも身長170cmの僕がゆったり座れることは共通するが、グランカングーの2列目以降はすべて人数分が独立していて、折り畳みだけでなく取り外しもできる。つまり室内空間を自在に変えられるのだ。至れり尽くせりの日本製ミニバンとは対照的。自由があり夢があると感じるのは、間違いなくグランカングーのほうだ。



この空間を、わずか1.3リッターターボで動かすことに、不安を覚える人もいるだろう。でも実際は、7段DCTが的確な変速をしてくれるおかげもあって、1名乗車なら余裕を感じるほどだった。そもそも「大きなボディに小さなエンジン」は、かつてのフランス車のお家芸でもあった。それを今堪能できるのがうれしいし、安定したハンドリングは3列シートであることを忘れてしまう。基本性能を磨き上げることが、クルマにとって大事であることを教えられる1台でもある。

インポーターからのひとこと「グランカングーは特別仕様車です」ルノー・ジャポン/佐藤 渉さん

5人乗りのカングーには仕様として、ダブルバック・ドアが用意されているのですが、グランカングーには本来、ダブルバック・ドアという仕様が存在しません。



私たちの「日本では絶対にダブルバック・ドアでないと困る」というリクエストのもと、特別に仕立てられたものになります。したがいまして、特別仕様車とか特別限定車といった扱いになります。日本だけのために特別に作られたクルマで、いつでも買えるというクルマではありません。

とはいえ、特別仕様の回を重ねていきたいと考えておりますので、気に入った色の特別仕様車が出たらご検討のほどよろしくお願いいたします。5 E-TECHエレクトリック、4 E-TECHエレクトリックなどのEV導入はいま準備を進めています。

■ルノー・グランカングー・クルール
全長×全幅×全高=4910×1860×1810mm。ホイールベース=3100mm。車重=1690kg。日本で販売される7人乗りのグランカングーはダブルバック・ドア(観音開き)で特別仕様車となる。5人乗りに比べ高い実用性が魅力。1.3リッター直4ターボ(96ps、240Nm)は7段DCTを介し前輪を駆動する。車両価格=495万円。

写真=神村聖/望月浩彦/小林俊樹/茂呂幸正

(ENGINE2026年4月号)

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