2026.04.21

CARS

目印はキラキラの「GLC」と共通の新グリル&ライト!? 新型「メルセデス・ベンツCクラス・エレクトリック」はノイエクラッセ3シリーズよりビッグでパワフル

「GLC」と同じ顔つきがこれからのメルセデス・ベンツのスタンダードになるのか!?

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メルセデス・ベンツの、全面新開発となる電気自動車「Cクラス・エレクトリック」が登場した。

ライバルより大きく、速く! その名は「EQC」ではなく「Cクラス・エレクトリック」!


先行公開で驚きを呼んだ特大ディスプレイのみならず、新機軸を多数導入した。



車体サイズは全長×全幅×全高が4883×1892×1503mm。ヘッドライトは、目頭から生える眉毛っぽいデイタイム・ライトと、スリー・ポインテッド・スターを象った発光部を備える。先頃の「Sクラス」は左右に星ふたつずつだったが「Cクラス」は星ひとつずつ。その左右に、前照灯ユニットが見て取れる。



フロントのほぼ上下幅いっぱいに広がる大型グリルは、内燃エンジンを積まないため、全面がイルミネーションを配したパネルとなっている。



バンパーは、両サイドのダクト周りをボディ同色としたAMGライン的なデザイン。どこを取っても「GLC」のBEVモデルに通じるデザインだ。



ホイールベースは、従来比+97mmの2962mm。キャブフォワードなプロポーションとなり、フロント・セクションは短く、相対的に高さも増して見える。そのボンネットを開けると、101リットルのフロント・トランクが現れる。充電ケーブルだけでなく、スーツケースや、350ml缶の箱も積めるサイズだという。



ルーフ・ラインは弧を描き、短いトランク・リッドへとシームレスにつながる。そのフォルムは、見慣れた伸びやかなFRセダンではなく、EQ系の電動セダンに近い、言ってしまえば寸詰り感のあるもの。Cd=0.22の高い空力効率を誇るが、写真で見る限り、腰高感があるサイドビューはクロスオーバー的な雰囲気すら漂う。



リア・エンドも斬新なビジュアル。黒い帯状のパネルに、スリー・ポインテッド・スターを円で囲んだようなテールライトが左右ふたつずつ配置され、センターのエンブレムを合わせれば5つのベンツ・マークが並んでいるようだ。トランク・リッドの下には、容量470リットルの積載空間を確保した。



オペレーション・システムは、最新世代のMB.OSを導入。AIを採り入れた最新世代のMBUXからADASまで、車両各部を統合制御するとともに、メルセデス・ベンツ・インテリジェント・クラウドへの接続による頻繁なOTAアップデートを可能にする。



発表会場に現れた「C400 4マチック・エレクトリック」のパワートレインは、前後モーターの4WDで、最高出力/最大トルクが489ps/800Nmを発生。ディスコネクト・ユニットにより、4輪駆動が不要な際にはフロント・モーターを駆動系から切り離し、フロント・アクスルのロスを最大90%削減する。リアには斬新な2段トランスミッションを採用。ギア比11:1の1段は噛み合い式、5:1の2段はプレート式のクラッチでつなぐ。

バッテリー容量は94kWhで、車両重量は2460kgに達するが、0-100km/h加速は4秒ジャスト、最高速度は210km/hをマークする。最大航続距離は762km、急速充電は330kWまで対応し、10分で最大325km相当の電力をチャージできる。



ここまでの数字をライバルの「BMW i3 50xドライブ」と比較すると、ボディ・サイズ(i3は4760×1865×1480/2897mm)はやや大きい。航続距離や充電性能(900km/最大400kW対応)ではやや劣るが、動力性能(469ps/645Nm)は上回る。

サスペンションは、前4リンク/後マルチリンク。標準仕様のコンフォート・サスペンションでも、素早く作動する振幅感応ダンパーと、極めてダイレクトなステアリングと相まって、運動性と快適性を高いレベルで両立する。



オプションのアジリティ&コンフォート・パッケージは、制御が高度化したエア・サスペンションと、後輪操舵により、さらにレベルを引き上げる。とくに、クラウドに蓄積した情報に基づき、スピード・バンプなど障害になるものの直前で減衰力を予測調整する機能は、乗り心地の向上に効果的だ。また、車高調整は走行モードと車速だけでなく、Google Mapのデータも判断材料に。渋滞や道路工事、トンネルなど、一時的に減速する場合には、落とした車高を可能な限り保つ。回転サークルは、90cm縮小する。



インテリアは39.1インチのハイパー・スクリーンが話題だが、これはさすがにオプション設定。ディスプレイは一体型だが、メーターとセンターから助手席前までのディスプレイとの明るさを個別調整もできる。



標準仕様は、メーターとセンターの2画面。助手席前はスクリーン・セーバー的な動画が流れるだけのトリム・パネルだが、これをディスプレイにした3画面仕様がスーパー・スクリーンとなる。



標準装備のパノラミック・ルーフは、前席で22mm、後席で11mmのヘッドルーム拡大に貢献。また、前席のレッグルームは、12mm伸びている。オプションのスカイ・コントロールを追加すると、ルーフのガラス面の透明度を9分割で変化させることが可能。夜間は、162のスリー・ポインテッド・スターが輝く。




シートは、ソフトリノ・レザーを標準採用し、ナッパレザーのスポーツ・シートも設定。さらに「GLC」に続いてヴィーガン・パッケージも用意した。上位グレードの電動シートには、座面と背もたれの傾きを調整して最良のサポートをもたらす機能も追加できる。



メルセデスが電気自動車専用設計の新型セダンを「EQC」ではなく「Cクラス・エレクトリック」と名付けたのは、EUが掲げた2030年の完全電動化を見据えて開発がスタートしたことをうかがわせる。これが、W206に続く6代目「Cクラス」になるはずだったのだろう。



ところがEUは、昨年末にその机上の空論を撤回した。となれば、売れ筋であるDセグメント・セダンに内燃エンジン搭載車不在とはいかなくなる。



ライバルの「BMW 3シリーズ」は、電気自動車と内燃エンジン車を異なるプラットフォームで作り分けて併売すると見られているが、当面は現行車を併売するであろう「Cクラス」は、その後どのように展開するのか。俄然興味が湧いてきた。

文=関 耕一郎 写真=メルセデス・ベンツ 編集=上田純一郎

(ENGINE Webオリジナル)

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