2026.04.24

CARS

4世代すべて買った人は真のホンダ好きかも 4代目インサイトが3000台限定で登場

ホンダが新型インサイトを発売した。同じ車名を持つモデルとしては4代目となるが、クロスオーバースタイルのBEVという、これまでのインサイトにないジャンルのクルマに生まれ変わった。

オデッセイと同じ手法


インサイトは中国の合弁会社である東風本田汽車が生産するe:NS2をベースにしたモデルだ。つまり、中国で生産して輸入するという広汽本田汽車製の現行オデッセイに近い販売手法を採る。


Hマークを光で再現


寝かせ気味のリアウインドウを持つ5ドアのSUVクーペ的なフォルムはe:NS2と共通。ボディ・サイズは全長×全幅×全高=4785×1840×1570mm、ホイールベースは2735mm。フロントまわりは両サイドにくの字のLEDポジションランプを配置し、それを一文字のイルミネーションでつないでいる。正面から見るとH字型の発光パターンで構成されているのだ。その中央には発光するHエンブレムを設置している。薄型のヘッドライトはフルLEDでバルブが外から見えないインラインタイプとした。

テールライトもまた、フロントのポジション灯に似たレイアウトで、左右の縦方向のエレメントに、横一文字を組み合わせている。ドアのアウターハンドルは、使用時に自動ポップアップするフラッシュタイプ。日本向けの現行ホンダ車で採用しているのはインサイトとプレリュードのみだ。


広々とした室内


キャビンは5人乗り。運転席まわりは、11.5インチ相当のヘッドアップディスプレイを主に使用し、メーターは必要な情報のみ表示するシンプルな構成として、視線移動を抑えるレイアウト。ステアリングホイールは視界や膝下の空間の支障となりにくい楕円リムとした。センターコンソールは左右席間の移動を妨げない構造だ。

後席は脚を組めるほど広いレッグスペースを確保。振動を低減する素材を用いたシートは6:4可倒式で、リクライニング機構も備わる。荷室はフロアの2段式ラゲッジボードや、外部からの視線を遮るパーセルカバーを標準装備する。


航続距離は535km


パワートレインは1モーターの前輪駆動で、204ps/310Nmを発生。バッテリー容量は68.8kWh、車両重量は1770kgで、航続距離は535kmに達する。周波数応答型ダンパーやブレーキ制御でライントレース性を高めるアジャイルハンドリングアシスト、アクセルオフでの減速度を3段階調整するパドル式減速セレクターといった、操縦性や乗り心地を向上させるデバイスも採用した。

消音機能付きホイールやアクティブノイズコントロールなどが静粛性を高めるいっぽう、スポーツモード選択時には音で加速の高揚感をもたらすアクティブサウンドコントロールも装備。サウンド面のアクティブ制御にも使用されるオーディオは、12スピーカーのボーズ製システムだ。


3000台限定


販売台数は3000台で、ボディカラーは5色展開。新車オンラインストアのHonda ONでは、ホワイト内装仕様のHonda ONリミテッド・エディションを数量限定で設定するが、外装色はダイヤモンドダスト・パールとクリスタルブラック・パールのみの設定となる。

価格は550万円。BEV戦略の大幅見直しを発表したホンダだが、軽ベースのみでは逃してしまうニーズも少なくないはず。BEV普及率の高い中国で実績あるモデルを導入するのは、販売台数も含めて堅実な応急処置と言える。注目度の高いスーパーワンと合わせて、方針転換のネガなイメージ払拭を図りたいところだ。



文=関 耕一郎 写真=ホンダ 編集=新井一樹

(ENGINE WEBオリジナル)
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