2026.05.03

CARS

【2760万円〜】アストンマーティン・ヴァンテージに加わった高性能モデル“S”に乗る|豪快な古典的スポーツカー!

アストンマーティン・ヴァンテージSに試乗した。

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明確に硬めなのに不快ではない

それはともかく、センターコンソールの美しい透明のスタート・ボタンを押してフロントミドに置かれた4リッターV8ツインターボに火を入れる。一拍の間をおいて、ブワォォォーンという強烈な雄叫びを上げて目覚める様は、本当に昔ながらのスポーツカーそのままだ。

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680ps/800NmにスープアップされたメルセデスAMG製エンジンは、アストンのチューニングによって、かなり獰猛な獣のような味付けになっている。

ギアのセレクターレバーを引いて、リアアクスル上におかれたZF製8段ATをDモードの1速に入れてアクセルペダルを踏んでいくと、急発進しそうになるくらいピックアップは敏感だ。それはアルカンターラが巻かれたステアリング・ホイールの反応も同じで、遊びが少なく、かなりシャープな味付けになっている。

アルカンターラとレザー、それにオプションのカーボンパーツで構成されたインテリア。

フロントを固める一方で、リアのバネレートを下げてハンドリングと乗り心地のバランスを良くしたという足回りは、全体としては、明確にかなり硬めの乗り心地である。

しかし、それでも昔の超辛口スポーツカーのようなヤセ我慢を強いられることはない。ロードノイズも容赦なく入ってくるし、エンジンやエグゾーストの音も、わざとそうしているとしか思えないくらいに車内に響き渡るが、それでもまったく不快に感じることがないのは、やはり、すべてにおいて絶妙なチューニングが施されているということなのだろう。

正直なところ、このクルマの真価を公道で知るのは不可能だ。近くクローズド・コースを走る機会が得られそうなので、詳しく報告したい。いま言えるのは、「洗練」と「野蛮」が高いレベルで同居するアストンのラインナップの中でも、これがかなり「野蛮」を強めに打ち出したモデルだということだ。最近は甘口のスポーツカーが多くなったとお嘆きのムキには、ぜひお勧めしたい1台だ。



■アストン・マーティン・ヴァンテージS
駆動方式 フロント縦置きエンジン後輪駆動
全長×全幅×全高 4495×1980×1275mm
ホイールベース 2705mm
車両重量(車検証) 1760kg(前軸880kg、後軸880kg)
エンジン形式 オールアロイ製V8DOHCツインターボ
排気量 3982cc
ボア×ストローク 83.0×92.0mm
最高出力 680ps/6000rpm
最大トルク 800Nm/3000-6000rpm
トランスミッション ZF製8段AT(トランスアクスル)
サスペンション(前) ダブルウィッシュボーン/コイル
サスペンション(後) マルチリンク/コイル
ブレーキ(前後) 通気冷却式ディスク(試乗車はカーボン製)
タイヤ(前/後) 275/35ZR21/325/30ZR21
車両本体価格(税込み) 2760万円

文=村上 政(ENGINE総編集長) 写真=神村 聖

(ENGINE2026年6月号)

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