2026.05.05

CARS

【450万円〜】都市型SUVの先駆け、トヨタ「RAV4」の新型に都内で試乗|ドライバビリティの高さに脱帽

トヨタの新型RAV4に試乗した。

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素晴らしい開放感

上品な内外装デザインと豪華装備を持つZで都心の一般道を走り出す。地下駐車場から出て、まずは何より素晴らしい開放感に包まれたことが印象的だった。

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フロントやサイドのガラス面積が広く、同クラスの他車では目線が届かないところまで本当によく見渡せるのだ。試乗後に開発担当者に聞くと、ダッシュボードの高さは約40mm、リアドア後端の窓の高さは約30mm、リアハッチの窓下端は約50mm、従来型よりも下げたのだという。

窓面積の拡大は、外観デザインの点では不利に働くことが多いそうだが、前後バンパーの張り出しやバンパー一体型のフロント・グリル(Z)形状などにこだわり、塊感のあるデザインを実現したそうだ。

Zの走りは一言でいえば出来の良いサルーンに乗っているみたいだ。足さばきは20インチのタイヤを履いているとはまさか思えないようなしっとり感があり、路面の凹凸や目地段差を乗り越えても、はるか遠くで起きていることのように感じるのだ。



絶対的な加速力はPHEVに劣るスペックだが、2.5リッターのHVでも必要十分以上。全開加速を試せば、(音量や振動はかなり抑えられているものの)一定回転数で唸り続けるエンジン音からCVTならではのフィーリングを意識しないわけではなかったが、実際のアクセレレーターの踏み加減に対する加速感の変化はすこぶるリニアで遅れもなく、気持ち良さすら感じられた。アクセルペダルは今回からオルガン式になりペダル配置も見直されたことで、ドライバビリティも大幅に良くなった。

ブレーキやステアリングのフィールも同様にリニアで、絶えず必要な感覚を必要なだけ伝えてくれるタイプだ。不感帯もなく、一連の運転操作に安心感と余裕が自然と生まれた。



撮影を終えた帰り道は、遊び心や道具感の溢れるワイルドな見た目の「アドベンチャー」に乗った。基本的な走りの性格はZと同じだが、18インチを履く脚は、予想に反して20インチのZよりも細かなピッチングを引き起こしやすく、ロードノイズも大きく感じられたのが気になった。

新世代になったインフォテインメント・システムの使い勝手や、達人ドライバーの人間臭さを反映したという運転支援の作法はデジタル・ネイティブ世代の私にもストレスのない完成度の高さだと思ったが、今回は限られた条件での試乗だったので、最終的な結論は持ち越しとしたい。



私の好みは、見た目で選ぶならアドベンチャー、走りならZだが、どちらを選んでも満足度の高い買い物になるだろう。今回得られた一番の収穫は、基本的な体幹がグッと引き締まることで、重心が高く決して軽くもないSUVでも、これほどドライバビリティの高いクルマに生まれ変わるのか、という驚きだ。ぜひ機会があれば、PHEVモデルも試したい。さすがの出来には脱帽した。


トヨタRAV4 Z(括弧内はAdventure)ハイブリッド E-four

駆動方式 フロント横置きエンジン+電気2モーター四輪駆動
全長×全幅×全高 4600(4620)×1855(1880)×1680mm
ホイールベース 2690mm
車両重量 1720(1710)kg
トレッド(前/後) 1600/1615(1620/1635)mm
エンジン形式 直列4気筒DOHC+前後交流電気モーター
排気量 2487cc
最高出力 186ps/6000rpm+136ps(Fモーター)+54ps(Rモーター)
最大トルク 221Nm/3600-5200rpm+208Nm(Fモーター)+121Nm(Rモーター)
トランスミッション 電気式無段変速機(CVT)
サスペンション(前) マクファーソン・ストラット/コイル
サスペンション(後) ダブルウィッシュボーン/コイル
ブレーキ(前/後) ベンチレーテッド・ディスク/ディスク
タイヤサイズ(前後) 235/50R20(235/60R18)
車両本体価格(税込) 490(450)万円

文=村山雄哉(ENGINE編集部) 写真=望月浩彦

(ENGINE2026年6月号)
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