2026.05.05

WATCHES

【〜100万円台】2人で使えるちょうどいいサイズ!一緒に選んでいるときも楽しいシェアウォッチ

100万円台で買えるシェアウォッチ5選

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物価高騰の今、時計の価格も値上がり傾向にある。しかし、せっかく時計を買うのであれば“いい時計”を選びたい。そこで100万円以下で購入できる注目の“ジェンダーレス・ウォッチ”を5モデル紹介。プレゼントに適しているだけでなく、パートナーと共に使うことができる時計をENGINE時計委員のコメントとともにお届け!

初めての高級時計にもおすすめ!ロレックス オイスター パーペチュアル 36

時間、分、秒のみの表示、堅牢なケースやブレスレット、100mの防水性、高精度クロノメーターの完全自社製自動巻きムーブメントを特徴とする「オイスター パーペチュアル」コレクションは、ロレックスの腕時計づくりの理念の象徴だ。

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2025年にはパステルカラーのラッカーダイアルが加わり、今回ピックアップしたのはマット仕上げのベージュダイアルの36mmモデル(価格99万6600円)。自動巻きで、パワーリザーブは約70時間。ケースは、オイスタースチールを採用している。オイスター パーペチュアル 36は、初めての高級時計にもおすすめの1本だ。

理屈抜きでオールマイティなオイスター パーペチュアル 36

高級時計メーカーがこのごろ小径化に力を入れている。一過性のトレンドなのか、多様性の時代にジェンダーレス・ウォッチというジャンルが確立しつつあるのか、自分にはよくわからない。

90年代まではクラシカルなメンズウォッチの直径は概して30mm前半あたり、逆にきゃしゃな手首に大型腕時計をセンス良くおしゃれに着けるたくさんのステキな女性たちを30年以上も前から目撃してきた。



そんな過去の話なんてどうでもいいかと思い直したのが、ロレックスの「オイスター パーペチュアル」。まあ性能と品質はお墨付き、サイズは28mmから41mmまでよりどりみどり、ダイアルカラーも実に豊富。それに、物価が何倍もするスイスでこんなリーズナブルな価格なのも魅力的だ。

自分にぴったりの1本が見つけやすく、好みで気楽に選べるなんていいじゃないか。着ける人を選ばないこんな時計はどこを探してもないから、思わず衝動買いしたくなる。いや、十分アリですよ!

文=菅原 茂(ENGINE時計委員)

シェアウォッチにもおすすめ!カルティエ タンク マスト ドゥ カルティエ

1970年代に遡る「マスト ドゥ カルティエ」を再解釈して生まれたのが「タンク マスト」。最もシンプルを極めるモデルは、艶やかなラッカーダイアルに時針と分針のみを配し、数字やインデックスをいっさい省いたこのタイプだ。



とりわけブラックラッカーダイアルは、男女の別はもとより、ファッションやシーンを問わず着けられる。ミニマムなダイアルのおかげで「タンク」のクラシカルなケースも際立って見える。ムーブメントはクォーツ。ラージモデルのケースは縦33.7mm×横25.5mm、厚さ6.6mm。日常生活防水。価格は65万4500円。

この時計はどこにつけて行っても恥ずかしくない時計

世の中には絶対外さない時計、どこにつけて行っても恥ずかしくない時計というものがあるが「タンク」はまさにそれ。1919年に実用化された初期モデル以来さまざまなバリエーションが登場したが、この「タンク マスト ドゥ カルティエ」ウォッチは初代の美観と、1970~80年代に一世を風靡した「レ マスト ドゥカルティエ」コレクションのエレガントなシンプリシティを併せもっている。

造形はとびきりミニマルで、ラッカーで鮮やかに彩色された文字盤にはインデックスさえない。それでも一目で「タンク」とわかるデザインが、ガチ昭和世代の筆者にとっては泣けるほど懐かしく、心が揺さぶられる。



本作はラージモデルではあるが、ほどよくコンパクトなサイズ感に加え、クォーツならではの薄型設計なので、男女でシェアしても無理なく楽しめるジェンダーレスな仕上がり。

文字盤はグリーンのほか深みのあるバーガンディやブラックもあるので、パートナーとよく相談して選んで、仲よく二人で活用してね。

文=本間恵子(ENGINE時計委員)

35mmにダウンサイジングして使いやすい時計に!IWC インヂュニア オートマティック 35

現代の「インヂュニア」コレクションは、ジェラルド・ジェンタが手がけたアイコニックな「インヂュニアSL」のデザインを継承しながら直径40mmや42mmケースで展開していたが、それをコンパクトな35mmケースで忠実に再現。



ダウンサイジングを図りながらも、完璧な装着感やケースと一体型ブレスレットの細部に至る徹底した仕上げは従来のモデルとまったく変わりない。ムーブメントは自動巻き、ステンレススティール製で10気圧防水。価格は168万1900円。

35mmバージョンには、ケースやブレスレットがすべてレッドゴールドのラグジュアリーなモデルもラインナップされている。ゴールドを採用したモデルの価格は658万8400円だ。

感動すら覚える35mm!“自身の腕にも馴染む”喜びを味わいたい

IWCの中でも小径モデルといえば「ポートフィノ」の印象が強い。ポートフィノは、いち早く女性に向けたムーンフェイズモデルを作るなどのアプローチを行った昨今人気を博すジェンダーレス機械式時計の先駆けともいえる存在だ。

そんなドレスウォッチ系の対極となる時計が、この「インヂュニア」である。従来のデザインを踏襲したコンパクトな時計は、男性向けか女性向けかというカテゴライズをも超越するような、インヂュニアならではの強い存在感に満ちている。



ケースとブレスレットとの一体型デザインが女性の腕にどこまでなじむか?と思ったが、従来よりも薄くなったケースも相まって、自身の腕にもジャストで収まった。「自分が今、最適サイズのインヂュニアを腕にしている」という、ちょっとした感動すら覚えたものだ。

王道のSSか、コンパクトなサイズならRGもいいな、という贅沢な悩みが続く。小径化がもたらしたヴィンテージライクな佇まいの中に、コレクションの尽きぬ未来を感じてやまない。

文=野上亜紀(ENGINE時計委員)

40万円台から手に入れられるモデルもある!チューダー レンジャー

過酷な環境に挑む冒険者の精神を時計に反映した「レンジャー」コレクションのラインナップが拡大した。2025年の最新作は直径39mmの既存モデルのデザインを踏襲しながら、ステンレススティールのケースをコンパクトな36mmにダウンサイジング。また、砂漠への探検をテーマにして、全体にブラッシュ仕上げが施され、質感の印象も新たにする。



ムーブメントはCOSCクロノメーター認定を受けた自動巻き。パワーリザーブ約70時間。ケース直径36mm、100m防水。価格は52万3600円だ。

ダカールラリーのオフィシャルタイムキーパーにちなみ、新色のデューンホワイトダイアルも登場。ストラップ仕様は47万4100円だ。

落合正勝氏も認めるであろう品格の36mm

過去20年間、私が編集長を務めた雑誌で「デカ厚時計」を特集したことは一度もない。なぜなら、私が先達から教わった“正しい時計のサイズ”は、今の感覚からすれば随分と小さいものだったからだ。

例えば、こだわりで知られた評論家、故・落合正勝氏は、円周率を使って文字盤の面積を割り出し、手首との調和を追求していた。「文字盤の直径は三◯ミリ、私の五五ミリの手首に対して七〇〇平方ミリの文字盤は、明らかにバランスを失している。大きすぎるのだ……」などとやっていた。



こんな教義が私の身体に染みついているから、巨大すぎる時計にはつい眉をひそめてしまう。そんな私がいま注目しているのが「レンジャー」である。

ケース径36mmという数字は、現代の潮流からすれば控えめだが、腕に乗せると、その小ささが品格として立ち上ってくる。実は落合氏が生前愛用していたスポーツウォッチの外径も36mmであった。もし氏が健在であれば、レンジャーを高く評価していたに違いない。

文=松尾健太郎(ENGINE時計委員)

10万円以下という価格も魅力!ティソ PRC 100 ソーラー 34mm

モデル名の「PRC」は、Precise(精密)、Robust(堅牢)、Classic(クラシック)の頭文字に由来し、現代生活にマッチした実用性に優れる。

光発電は、サファイアクリスタルの直下にソーラーセルを置くライトマスター ソーラー テクノロジーによって効率よくエネルギーを生み、フル充電では暗闇でも14カ月間連続駆動する。



イエローゴールドカラーの34mmモデルはクラシカルな印象が際立つ。ムーブメントはクォーツ。ステンレススティール、10気圧防水。価格は8万9100円だ。

新作は、ケース直径39mmと34mmの2サイズ、外装やダイアルカラーのバリエーションも豊富。この34mmモデルの価格は7万4800円だ。

イキッてる輩の鼻を明かしてやりたい

たとえ小径であってもゴールドはそれこそ“憧憬”の的だ。とはいえ成金趣味やオラオラ系には見られたくないし。そこで選んだのがこちら。

34mmのケースはさり気なく、一方でブレスレットは幅も広く、スポーティなH型を合わせる。さらに注目は“ライトマスター ソーラー テクノロジー”だ。これは、風防に圧着した微細なハニカムパターンのソーラーセルで受光し、エネルギーに変える。

文字盤の素材やカラーに制約を課すことなく、風防をルーペで覗いたり、角度を変えて見ない限り、違いはわからない。



ソーラーといえばこれまで日本のお家芸だったが、その実用性に加え、バッテリーを廃棄しないエコロジーの観点からも近年スイスの高級時計ブランドも注目し、カルティエやタグ・ホイヤーが採用している。また、シンプルかつ薄型であることも先進技術によるスタイリッシュな魅力を際立たせる。いまや金価格の高騰は天井知らず。資産価値を求めてゴールドの時計でイキッてる輩の鼻を明かしてやりたい。

文=柴田 充(ENGINE時計委員)

再構成=齊藤優太

(ENGINE2026年4月号から一部抜粋・再編集)

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