2026.05.14

CARS

トヨタGRヤリスとGRカローラがスマホで速くなる 変速制御や駆動力配分を自在にコントロール

トヨタがGRヤリスとGRカローラ用のパフォーマンス・ソフトウェアを増強。従来のサーキットモードから進化し、より細分化した「ストリート」、「サーキット」、「コンペティション」の3種を発売した。

サーキットで設定を変更


従来のサーキットモードは特定のサーキットなどでリミッター解除や冷却ファン出力最大化、アンチラグやシフトタイミングインジケーター表示を行うものだった。


公道向けを追加


新たに追加されたストリートは、シフトタイミングインジケーターが公道でも使えるほか、アクセルレスポンス、4輪駆動力配分、カップリングプレトルク、ステアリングアシストが変更可能になり、駆動力配分は6パターンのプリセットから選択する。

新しいサーキットモードは、ストリートに5段階のアンチラグや、MT車はスロットルオンのままクラッチと変速操作ができるフラットシフト、AT車はサーキット走行特化型の変速制御が加わり、シフトタイミングインジケーターはより細かい設定が行える。ステアリングアシスト調整はこれまでの2種類からGRヤリスが4段階、GRカローラは3段階へと増やされた。


コンマ1秒を削るために


コンペティションは、前後駆動力配分比が1%刻み、カップリングトルクが1Nm単位で変更可能。ステアリングアシストの追加パッケージは、GRヤリスが6段階に拡大される。また、競技用4WDの設定として、グラベルとトラックの各モードでの駆動力配分とカップリングプレトルクなどを変更。AT車は変速応答性が向上し、パドル操作なしでの1速への自動シフトダウンを行う制御も採用する。

ソフトウェアの書き換えはGRガレージで施工し、設定は専用のスマホアプリを介してユーザーが選択できる。対象は、GRヤリスが24年4月〜26年3月販売のいわゆる24式と25式、GRカローラが25年3月以降販売の25式の前期と後期。

価格は、ストリートが9.9万円、サーキットが17.38万円、コンペティションが26.51万円。購入済みのソフトウェアをアップグレードするプランも用意される。


GRカローラのハードウェアアップデートも導入


あわせて、GRカローラにはパフォーマンス・アップグレードと銘打ったメニューも用意。2022年12月〜2025年2月販売の22式と23式、モリゾウエディションが対象で、ハードとソフト両面の変更を実施する。

その内容は、最大トルクを30Nmアップし現行車同値に変更。4駆制御は3モードのままだが、駆動力可変配分を含むタイプに更新され、セレクトスイッチも換装される。ハード面では、ブレーキダクトとNACAダクト付きアンダーカバーをベース車の装着状態に合わせて追加する。

価格は7万4580円〜16万6232円。

ストリートや走行会程度のサーキット走行から、ジムカーナやレース、ダートラやラリーと、幅広い使い方が想定される2車種。それだけに、標準仕様のセッティングでは物足りなさを覚えるユーザーも少なくなかったはずだ。

より細かい設定が、スマホ経由で手軽に選択できるプログラムは、そうしたニーズを満たすはず。コンペティション導入後の四駆システムの故障や、競技走行での不具合など保証対象外となる項目はあるものの、メーカー純正の信頼性や安心感も、大きなメリットと言えるだろう。



文=関 耕一郎 写真=トヨタGR 編集=新井一樹

(ENGINE WEBオリジナル)
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