BMWが「M3 CSハンドシャルター」を発表した。
直6でマニュアルで後輪駆動!! これぞ「BMW M3」の理想の姿だ!
ハンドシャルター、手動変速を意味する車名どおりのマニュアル・トランスミッション・モデルで、後輪駆動とすることで軽量化も果たしている。

カーボン素材のパーツや鍛造のアルミホイール、チタン・マフラーにカーボンのバケットシートを備えた「M3 CS」をベースに、4WDシステムのxドライブを廃し、8段ATを6段MTに換装。

オプションのカーボン・セラミック・ブレーキを装備することで、標準仕様の「M3」より約34kg軽量に仕上がっている。

エンジンは現行「M3」ファミリーに共通する、3リットル直6ツイン・ターボのS58型だ。ただし、最高出力は480ps/6250rpm、最大トルクは550Nm/2630〜6130rpmと、既存の“CS”や“コンペティション”と同等ではなく、ベーシックなM3と同じスペックとなる。

それでも、0-97km/h加速は4.1秒、転がり出し30cmを除外する1フット・ロールアウト方式では3.8秒という瞬足ぶり。“Mドライバーズ・パッケージ”も標準装備し、最高速度は290km/hに及ぶ。

シャシーは、このパワートレインや重量配分に合わせてチューニングが施された。スプリングとリア・アクスル・リンクの変更で、スタンダードなM3より6mmのロー・ダウン。ダンパーは「M4 CSL」に用いられたもので、専用の補助スプリングを組み合わせた。
ブレーキは、標準仕様が赤か黒、カーボン・セラミックがゴールドのキャリパーに。ホイールはゴールド・ブロンズかブラックを選択可能だ。タイヤ・サイズはフロントが275/35ZR19、リアが285/30ZR20で、600ドル(約9.5万円)のサーキット向けタイヤも設定される。

ボディ・カラーは、アイル・オブ・マン・グリーンとブラック・サファイアを標準設定。4500ドル(約72万円)のオプションで、イモラ・レッドとテクノ・バイオレットもオーダーできる。
価格は10万7100ドル(約1705万円)で、北米市場の限定モデルとなる。

BMWはアメリカでの販売台数が多いが故の決定かもしれないが、スポーツ・モデルのMT需要は日本や欧州のほうが高そうにも思える。「M3」も含め、次期3シリーズの行方に不安が残ることもあり、コレクター向けの投資物件になるくらいなら、通常ラインナップとしてグローバルに売ってもらいたいところだ。
文=関 耕一郎 写真=BMW 編集=上田純一郎
(ENGINE Webオリジナル)