2026.07.18

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「世界で最も美しいレース」ミッレ ミリアと39年、ともに走った腕時計

ミッレ ミリア クラシック クロノグラフ ラティコーザ

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「世界で最も美しいレース」と称されるミッレ ミリア。2026年大会でも世界中のクラシックカー愛好家を魅了した。その舞台には、39年にわたってともに歩み続けてきた時計がある。レースと時計、その歩みをたどる。

430台超の歴史的名車が走る

フェラーリの創業者エンツォ・フェラーリが「世界で最も美しいレース」と讃えたミッレ ミリア。ブレシアとローマを往復する1000マイル(約1600km)を走る伝説の公道レースであり、戦争などによる何度かの中断はあったものの、1927年から57年まで開催された。

77年からはヴィンテージカー/クラシックカーによる耐久ラリーとして復活開催されている。ドライバーとコ・ドライバーは、各区間で定められた平均速度を維持することや正確な計時の実行が求められ、獲得ポイントの合計で順位が決まる。参加車両は57年まで開催されたオリジナルレースに出場した車種・モデルに限られ、厳格な審査や車検も実施される。

▲スタート地点のロンバルディア州ブレシアの広場には、レッドカーペットが敷かれる。中央のクルマは1928年のランチア・ラムダ・スパイダー

99周年にあたる今年は6月9日から13日にかけてミッレ ミリアは開催され、詩情あふれるイタリアの街道にヴィンテージカー/クラシックカー愛好家たちが世界中から集った。オリジナルレースのコースに着想を得たブレシアとローマを結ぶ、約2000kmにわたる“figure of eight=8の字”ルートを、430台を超える歴史的名車が走破。モータースポーツの過酷な挑戦、メカニカルなヘリテージ、そして息を呑むような絶景が見事に融合したこのイベントが世界で最も美しいレースであることを改めて証明した。

ブレシアからローマへ、そして再びブレシアへ

初夏の青空のもとブレシアをスタートした2026年のミッレ ミリアは、5か所の過酷なレグ(区間)にわたって展開され、競技者たちは歴史ある都市や壮大な風景を次々と駆け抜けた。

▲ブレシアの広場をスタートし、まずは街中を駆け抜ける。左写真の手前は1955年のオースチン・ヒーレー100S。その前はポルシェ356。右写真は1955年のフィアット1100/103 TVスパイダー。

シエナのカンポ広場(下写真)が醸す優雅な佇まいや、アペニン山脈の険しい登坂、サンマリノのティターノ山越えに至るまで、各ルートでは高度なドライビング技術を駆使した挑戦が繰り広げられた。レースの参加者たちは、比類なき美しい景観を存分に堪能し、数多くのユネスコ世界遺産を巡り、このレースが文化的な魅力に満ちたイベントであることを改めて印象づけた。

▲ミッレ ミリアの中継地点のひとつ、トスカーナ州シエナのカンポ広場

▲エミリア=ロマーニャ州フェラーラを行く1957年のオスカS750(左)と、1930年のアルファ ロメオ 6C 1750 GSスパイダー・ザガート

▲ウンブリア州トレヴィの山岳路を疾走する1951年のフレイザー・ナッシュ ル・マン レプリカ

約2000kmにおよぶ道のりと、140回を超えるタイムトライアルを経て、ブレシアへと帰還した名車たちが、ヴェネツィア通りのフィニッシュラインを再び通過。2026年大会は、カーナンバー61のフアン&マルガリータ・トンコノジーの勝利で幕を閉じた。

▲1931年のアルファ ロメオ 6C 1750 GS スパイダー ザガートを駆って優勝した二人

ショパールは1988年からミッレ ミリアのパートナー

例年通り、ミッレ ミリアのスタートラインにはショパール・チームの姿があった。ワールドスポンサー兼オフィシャルタイムキーパーとして39年連続参加となるメゾンは、ウォッチメーカーとモータスポーツイベントとの間で最も長きにわたるパートナーシップの歴史を今年も更新した。



オリジナルレースを再現した現在のラリーにおいては、設定されたそれぞれの計測区間で、ドライバーはより正確な平均速度を維持することが求められる。そのため、信頼性の高い計時(タイムキーピング)機能は不可欠だ。レースと計時との本質的な結びつきは、ミッレ ミリアとショパールとの間に流れる自然な親和性を裏付ける。

ミッレ ミリアのスピリットを表現する2つのタイムピース


▲ショパールは毎年、ミッレ ミリアの開催に合わせて新作タイムピースを発表している。腕に着けて走るドライバーも多い。

伝説のレースの名を冠した「ミッレ ミリア」ウォッチコレクションを通じて、ショパールはクラシックモータースポーツのエスプリを現代のウォッチメイキングへと見事に昇華させている。レースの開催に合わせ、今年もショパールは新作を発表。「ミッレ ミリア GTS パワーコントロール グリージョ‐ブルー - 2026 レーシング エディション」と、「ミッレ ミリア クラシック クロノグラフ ラティコーザ」である。

これらふたつのタイムピースは、それぞれ異なるアプローチでミッレ ミリアのスピリットを表現している。ミッレ ミリア GTS パワーコントロール グリージョ‐ブルー - 2026 レーシング エディションは、世界限定250本。レーシングカーのダッシュボードから着想を得た“グリージョ‐ブルー”の文字盤は、グレイン加工を施したブルーグレー仕上げのブラス(真鍮)製。その質感と色合いはレーシングロードのアスファルトを彷彿とさせる。

文字盤の太く力強いタイポグラフィが高い視認性を確保し、燃料計を模したパワーリザーブインジケーターやブラックのスーパールミノバ(R)でコーティングしたインデックスなどがレーシーな世界観を一段と際立たせている。


▲ミッレ ミリア GTS パワーコントロール グリージョ‐ブルー - 2026 レーシング エディション COSC(スイス公式クロノメーター検定局)クロノメーター認定ムーブメント搭載。自動巻き、ルーセントスティールTM、ケース直径43mm、100m防水、パワーリザーブ約60時間、テクニカルテキスタイルストラップ(内側にラバーライニング)。世界限定250本、ショパールブティックのみで販売。118万8000円。
▲ミッレ ミリア GTS パワーコントロール グリージョ‐ブルー - 2026 レーシング エディション COSC(スイス公式クロノメーター検定局)クロノメーター認定ムーブメント搭載。自動巻き、ルーセントスティールTM、ケース直径43mm、100m防水、パワーリザーブ約60時間、テクニカルテキスタイルストラップ(内側にラバーライニング)。世界限定250本、ショパールブティックのみで販売。118万8000円。

ミッレ ミリア クラシック クロノグラフ ラティコーザは、ミッレ ミリアのルートにある名高い峠を称える新作だ。トスカーナ=エミリア・アペニン山脈に位置する標高968メートルに達するラティコーザ峠は、山腹に刻まれたドラマチックなカーブが連なり、フィレンツェとボローニャを結ぶ。この峠は、1927年から57年にかけてのオリジナルのミッレ ミリアのルートを決定付ける重要な区間であった。

隣接するフータ峠と並び、ラティコーザ峠は1955年当時とまったく同じルートを今なお走行できる、ミッレ ミリアにおける数少ない区間。その険しい登り坂と容赦なく続くカーブは、かのエンツォ・フェラーリをして「ミッレ ミリアの勝敗はラティコーザ峠で決まる」と言わしめた難関だ。

時計のチタン製のクローズドケースバックにはラティコーザ峠の彫刻モチーフが施されている。そこには、観衆に囲まれながら山道を力強く疾走するレースカーが描かれ、祝祭の熱狂的な雰囲気と、このイベントと人々との間に結ばれた強い絆を捉えている。

▲ミッレ ミリア クラシック クロノグラフ ラティコーザ COSC(スイス公式クロノメーター検定局)クロノメーター認定ムーブメント搭載。自動巻き、ルーセントスティールTM、ケース直径40.5mm、50m防水、パワーリザーブ約54時間、パンチング加工を施したブラウンカーフスキンストラップ。165万円。
▲ミッレ ミリア クラシック クロノグラフ ラティコーザ COSC(スイス公式クロノメーター検定局)クロノメーター認定ムーブメント搭載。自動巻き、ルーセントスティールTM、ケース直径40.5mm、50m防水、パワーリザーブ約54時間、パンチング加工を施したブラウンカーフスキンストラップ。165万円。

2027年は、ミッレ ミリア100周年

ミッレ ミリアは2027年に100周年を迎える。時代とともに進化を続ける一方で、そこには約1世紀にわたり受け継がれてきた熱きスピリット──ヘリテージとパフォーマンス、そして“人・マシン・時”の交誼から生まれるエモーショナルな絆への称賛──が、連綿と受け継がれている。

▲ミッレ ミリアの象徴である赤い矢=Frecciarossa(フレッチャロッサ)マークと、ショパールの毎年のステッカーを貼る参加車は多い

ミッレ ミリアはこれからも、モータースポーツへの情熱や精度を極める時計技術、そして自動車文化への深い敬意を体現する、かけがえのない舞台であり続けるだろう。

問い合わせ=ショパール ジャパン プレス Tel.03-5524-8922

文=数藤 健 写真=ショパール

(ENGINE Webオリジナル)

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