全身新設計のラングラーもクルマとしてのキモはなんも変わっていない。このクルマ最大のキモである本気の悪路性能を試す機会は今回なかったが、今回のような箱根の山坂道でも「やっぱりラングラーじゃん」と嬉しくなった。悪路エリートのラングラーは舗装路ではスポーツカーである。いやホント、ビックリするくらい安定してギュンギュン旋回するのは、ラングラーがすこぶる低重心だからだろう。
この種の独立フレーム構造は臓物すべてが最下層フレームにくっついているのでそもそも重心が低いうえに、忘れられがちだが、ラングラー本来の姿は屋根もドアもなく、タイヤもむき出しのフルオープンカーである。写真にあるキャビンやフェンダーはすべて軽量な樹脂カウルだ。しかも前後重量配分もかぎりなく50:50に近い。古典的な前後リジッドのアシもグリップ性能はどうということはないかわりに、その手触りに余計な雑味もない。ラングラーに乗ると、いいクルマの本質は岩場でも舗装路でも同じなのだなとあらためて気づかされる。
大人気です。ラングラー・アンリミテッド。聞くところによると2ドアはほとんど売れず5ドアばかりとか。デフォルトは3ドアなんだけどね。それはともかく、見た目は変わらないが、昨年のフルモデルチェンジでラングラーはしっかり進化した。コードネームはJKからJLに変わり、フレーム、シャシー、パワートレーン、すべて手が入っている。なので、一般道での運転はいい意味でフツー。特段ステアリングが重かったりペダルを踏みづらかったりしない。JK以上に乗用車感覚が高まった。それでいて見た目もそうだし、運転していても視界に入ってくる景色は特別。
ワイルドな雰囲気たっぷりでたくましい男になった気分になる。もちろん錯覚だが、これが大事かと。僕もかつてYJやTJ、ワゴニアに乗っていたのでいまだにワイルドな人だと思われている節があるくらいだし。と言うことで、強くてワイルドな男に思われたいならこいつはバッチリ。それでいてこのデザイン女子ウケいいらしいから人気者になれる可能性大だね。
〔読者コメント〕
●いつか乗ってみたいと思っていたクルマ。サイズも小さめで私でも乗れそう。(田渕 結さん)
●キビキビしたハンドリング、挙動が好みでした。加速時のエンジン音も良かったです。(宇佐美雅也さん)
●コンパクトで人気があるのがわかりました。可愛かったです。(宇佐美知奈美さん)
●レトロと最新の融合。(藤本治生さん)
●小さく軽いキビキビとした走りがとても良かった。(一木太郎さん)
●ロールをおさえて、クイッと曲がるカート感覚が良い。(三縄将丈さん)
●5ドアでもミニはミニ。振り回して乗っても安定していて楽しかったです。(小川憲一さん)
●とてもスポーティ。サウンドも楽しく、運転がエキサイティングなものになりそう!(長藤憲司さん)
「あらゆる地形を走破可能な小型車両を作る」という米軍のプロジェクトをルーツに持つジープが10年振りのフルモデルチェンジを受け、2018年日本に上陸した。日本仕様のエンジンは同じグループであるアルファ・ロメオ・ステルヴィオが搭載する2リッター直4ターボと、旧型から引き継がれた3.6リッターV6の2種類。ボディは旧型同様、3ドアと5ドアが用意される。ENGINE大試乗会に参加した3.6リッターV6モデルは最高出力284ps/6400rpm、最大トルク35.4kgm/4100rpmを発生、8段ATを介し4輪を駆動する。全長×全幅×全高=4870×1895×1840㎜。ホイールベース=3010㎜。車両重量=1980㎏。車両本体価格=530.0万円。
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写真=茂呂幸正(メイン)/鈴木 勝(サブ)
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