590psと74.4kgmを生み出す3.8ℓV8ツインターボのパワーはさすがに凄まじく、特に4000rpm辺りからバシャーッと獰猛に加速する猛々しさは、最近の高性能SUVの中でも随一である。この巨体にして0-100km/h加速は3.9秒という。その分、乗り心地もはっきり硬派に締め上げられており、洗練されているというより、野性味を隠そうとしていない。どこか、かつての3200GTを彷彿とさせる豪快なGTである。

お馴染みのグリルとエンブレム、ドア・トリムのレザーの赤のセンス、毛足の長いアルカンターラ張りの天井などがエレガントだ。見た目だけでそのムードを醸し出しているわけではなく、このSUVを官能的とまで思わせるのに欠かせないのが動的な性能。なかでもトロフェオはラインナップ中最もスポーティなモデル。V83.8ℓエンジン(590ps)はときに猛々しくときにクールにドライバーと交信し、ときに「4輪で路面を捉え、コーナーを駆け抜けよと」訴えかけてくる。

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写真=柏田芳敬(メイン)/神村 聖(サブ)
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