シチリア取材に向かう1週間前、イタリアワインの展示会に招かれた。その時、一目惚れしたのが、PLANETA ALLEMANDA(プラネタ・アレマンダ)という白ワイン。口に含むと、マスカットの華やかな香りが立って、すぐにすっきり。とてもフレッシュなのに繊細な味わいも感じられて、和食に合わせても面白そう。12度くらいが美味しく、さわやかな初夏、暑い夏にぴったりのワインだと思う。
シチリアに入ってすぐ、アレマンダを造るワイナリーに伺った。NOTO(ノート)のPLANETA BUONIVINI(プラネタ・ブォニヴィーニ)。この地は、昔からブォニヴィーニ「美味しいワイン」と呼ばれているという。取材は3月初旬。低く揃えられたブドウの木にまだ葉はないが、7月になると人の背丈ほどにも成長する。この地の白い石灰質土壌が、シチリアの強い陽の光を反射させ、ブドウの成長を早めるのだ。
アレマンダを成す土着品種のモスカート・ビアンコは、シチリア全体のブドウ畑で0.4%(2012年)の面積しかない貴重品種。熟しすぎると甘くなりすぎるため、プラネタのブドウでは最も早い時期に収穫する。早朝の涼しい時間帯に収穫され、すぐに圧搾、厳しい温度管理のもと熟成され、半年後、アレマンダが生まれる。
ブドウ畑を見渡すと、土づくりの小屋しか見えない。ワイナリーは景観を損なわないため、丘の傾斜を利用して半地下に作られている。そこには計器類が付けられたステンレス・タンクが整然と並び、のどかな地上の畑からは想像がつかないほどハイテクな印象を受けた。最新機材と技術が、ポテンシャルの高いブドウを、美味しいワインに仕上げているのだ。
◇ワイナリー見学、テイスティングについてのお問い合わせ(イタリア語・英語)
NOTO(ノート)/PLANETA BUONIVINI(プラネタ・ブォニヴィーニ)
https://planeta.it/en/territories/noto-2/
文=山元琢治(ENGINE編集部) 写真=増田岳二 コーディネ-ター=河村悦子 協力=日欧商事株式会社
無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。
無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。
advertisement
PR | 2025.02.27
CARS
これが最後の"天使の分け前" 純内燃エンジンのコンチネンタル GT…
PR | 2025.03.03
CARS
解良さん、アルカナの調子はどうですか? トミーカイラZZの生みの親…
2025.03.01
LIFESTYLE
ライカ史上最速! 最大30コマ/秒で追随するAF搭載の新機種、ライ…
2025.02.28
LIFESTYLE
フード・ライター小松めぐみが見つけた美味しいお店「日本料理 山崎」…
PR | 2025.02.26
CARS
これがレクサスLMの本命 6人乗りのversion Lにモータージ…
2025.02.26
LIFESTYLE
McLaren 750S SPIDER × HERMÈS スタイリ…
advertisement
2025.03.09
228psでポルシェ911カレラと同じ加速性能を誇るケータハム・セブン480に最終限定車が登場
2025.03.02
ここでは日産が主役 ハコスカやケンメリをはじめ、展示台数と人気共に一番のスカイラインの歴代モデルを紹介
PR | 2025.03.03
解良さん、アルカナの調子はどうですか? トミーカイラZZの生みの親であり、日本を代表するレース・エンジニアの解良喜久雄さんがルノー・アルカナを購入!
2025.02.27
一泊6200円から! 宿泊値段が急騰するビジネスホテルの代わりは、コンテナホテルだ! ただいま各地に急増中
2025.03.05
まだ注文できるBMWアルピナはあるの? 2025年内で終焉を迎えるBMWアルピナのコンプリート・カー事情