2018年11月のLAショウで世界初公開されたマツダのCセグメント・カー、新型マツダ3が日本で正式発表、その販売が開始された。これまで日本ではアクセラと呼ばれていたが、今回の変更を機に日本以外で使用されているマツダ3に変更。車名を世界で統一することはもとより、これまでのアクセラとはまったく別のクルマに仕立てたことをアピールするのが目的だという。ちなみに新型マツダ3は初代ファミリアから数えると13代目となる。
新型はとにかく見るべきところが満載のクルマだ。量産車初となる火花点火制御圧縮着火ガソリン・エンジンのSKYACTIV-Xをはじめ、マツダの理想が詰まっている。SKYACTIV-Xはガソリンながらディーゼル同様、圧縮によって着火する新しい燃焼方式を用いた世界が注目する新エンジン。メルセデスが開発していたものの断念したと言われている技術を、マツダは点火プラグで着火を制御する方法で実用化に成功した。遅れて発売されるため、スペックはまだ明らかになっていないが、2.0リットル直4がベースで、機械式過給とベルト駆動モーターによる24Vハイブリッドが組み合わされ、圧縮比は15に及ぶという。このほかに1.5リットルと2.0リットルの直4ガソリンと1.8リットル直4ディーゼル・ターボをラインナップ。エンジンによっては4WDやMTが選べる。
先代同様、ボディはハッチバックとセダンの2タイプ。ハッチバックはSUVが自動車市場の主流になりつつある今、どのように存在価値を示すかについて熟考した結果、今まで以上にパーソナルな存在であることを際立たせたデザインを採用。逆にセダンは3BOXを強調することなどでよりフォーマルな印象を強めたスタイリングになっている。どちらも微妙に変化するパネルの抑揚を中心に表現したキャラクター・ラインや装飾の少ないシンプルなデザインだ。インテリアはこれまでの流れを継承しつつ、無駄をさらに省いたよりシンプルな意匠へと進化。質感もさらなる向上が図られ、ドイツのプレミアム・ブランドと肩を並べるか、それ以上の上質な仕上がりを持つ。
新しいプラットフォームは剛性の向上はもちろんのこと、路面からの入力の伝わり方などもしっかりと解析され、最適化されている。またスピーカーの収納場所を設計当初から考慮して設計するなど、走りだけでなくすべての性能が最適化されるように開発されたという。また着座姿勢から研究し直すことで、今まで以上に快適かつ疲れにくい運転環境の構築が図られている。価格は1.5Sの218.1万円~で、SKYACTIV-X搭載車は314.0万円~。
文・写真=新井一樹(ENGINE編集部)
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