電車でもクルマでも東京から2時間弱でいけるリゾート地、箱根。温泉に神社、山や湖など見どころがたっぷりある箱根のなかで、自分が一番気に入っているのは、個性的な美術館がたくさんあるところ。
今年が開館50周年という箱根彫刻の森美術館に、江戸時代の名品を揃えた岡田美術館、美しい苔庭を擁する箱根美術館など数え上げたらキリがない。そんななか、箱根を代表する美術館のひとつ、ポーラ美術館が開館以来初の現代美術をテーマに据えた展覧会を開催していると聞き、伺ってみた。
モネやルノワ ールなどの印象派作品やガラス工芸品が充実しているポーラ美術館が現代美術!いったいどんな展覧会だろう?
展示室に入り、最初に出会う現代美術作品はセレスト・ブルシエ=ムジュノの《クリナメン v.7》。無数の白い磁器がプールの中でゆっくりとたゆたい、衝突し、ランダムに澄んだ音が響き渡る。この音の粒が心地よく離れがたい空間。けれども、他の作品も見てみなくちゃ......。
と、移動して真っ先に眼に飛び込んでくるのは、印象派の大巨匠、クロード・モネの《睡蓮》。あれれ?なんだか似ている。モネの大得意とする池と睡蓮は、さっき まで見ていた《クリナメン v.7》の、プ ールと磁器(の鉢)が相似形のように見えるのだ。
時代も形状も異なる二つの作品なのに......。なんだか不思議だ。そう、この展覧会はポーラ美術館が収蔵する近代絵画や彫刻、陶磁器の名品と、現代美術作品の組み合わせの妙を楽しむもの。作品単体で見てももちろんおもしろいけれど、合わせてみることで双方の魅力がさらに引き立つ。
美しいものを見る喜びに加えて、現代美術ってこうやって見ればいいんだ、楽しいんだ!という「わかる楽しさ」も味わえる。そして、巨匠たちの作品というものが、どんな場所に置かれていても光り輝く強い力を持っていることも実感できるのだ。
これからの季節、箱根はますます魅力的になっていく。ちょっとリフレッシュしたいというときは、迷わず箱根へ。早起きして出かければ、日帰りでも心置きなく楽しめる、素晴らしい場所なのだ。
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