メルセデス・ベンツの電動車専用ブランドEQの新しいコンセプト・カー。その名前とこのカタチから想像できるとおり、Sクラス・サイズの電気自動車である。スタイリングはすでに市販済みのEQC同様、キャラクター・ラインを極力排したスッキリとしたデザイン。ボディ色の印象も影響していると思うが、高級サルーンのSクラスらしい威厳もある。多数のLEDで彩られるフロント・グリルや、ちょうど色が塗り分けられている部分に配された光の帯はこれまでにはなかった演出だが、果たして市販時にも盛り込まれるだろうか。ボディ・サイズは不明だが現行のSクラスと同等に見える。
パワートレインは前後2つのモーターで4輪を駆動。出力は約476ps/77.5kgmで、100kWh程度のリチウム・イオン電池を搭載し、700㎞以上の最大航続距離という性能を想定しているという。EQCがコンセプト・モデルとあまり変わらないデザインで市販化されたことを考えると、LEDによる光の装飾以外は、意外とこのテイストのまま市販化されるかもしれない。


EQの市販車第2弾はVクラス・ベースの電気自動車。EQシリーズはEQCのような電気自動車専用モデルだけでなく、既存モデルを電気自動車に変更したモデルも設定されるようだ。



Aクラス・ベースの新しいSUV。車名から考えるとBクラスのSUV版ということになるだろうか。ボディ・サイズは全長4634×全幅1834×全高1658㎜で軸距は2829㎜。全幅が狭い以外はGLCに匹敵する大きさだ。大柄なボディ・サイズを活かし3列シート仕様も設定される。ボクシーなスタイリングはSUVらしさも強く人気が出そう。FFのほかに4WDも選べる。




昨年のパリ・モーターショーで発表された新型GLEのクーペ・バージョン。GLEクーペとしてはこれで2世代目となる。フロント・マスクとリア・エンドはGLEと同じデザインへと刷新されているが、なだらかに下がるルーフ・ラインは先代のイメージを色濃く残す。全長4939㎜、全幅2010㎜で、軸距は2935㎜。先代よりも全長が39㎜、全幅が7㎜、軸距が20㎜拡大している。
興味深いのは、先代はGLEとGLEクーペとも軸距が同一だったが、新型ではクーペの方が60㎜短くなっていること。そのためかどうか定かではないが、先代よりもよりクーペらしいフォルムに見える。プラットフォームをはじめ、機能面は基本的にGLEと共通項が多い。3.0ℓ直6ターボ+48Vハイブリッドをはじめ、エンジン・ラインアップもほぼ同じだ。



文・写真=新井一樹(ENGINE編集部)
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