2020.02.28

CARS

雪の北海道でボルボV60クロスカントリーに乗る こいつは本格派です

オフロードもO Kの、ボルボのオールラウンド・ワゴン、V6 0クロスカントリーの雪上試乗会が開催されたのは、北海道の千歳モーターランド。思い切り走ってきました!

つい先月までENGINEの長期リポート車として毎日乗っていたボルボV60クロスカントリーだが、結局、オフロードも雪道も走ることなくリポートが終わってしまい、せっかくの性能が試せず残念に思っていた。そんな矢先にボルボからきた、北海道でV60クロスカントリーに乗りませんかというお誘い。これ幸いと、行ってきました北海道。試乗会の場所は千歳モーターランド。この場所、北海道ではダートトライアル場として人気があるが、ボルボはここに、定常円旋回や8の字走行ができるジムカーナ・コースや、登攀路、モーグル・コースに加えて、なんとスウェーデンのハイスピードな走行環境が少しでも体験できるようにと、3速まで入るようなオーバル・コースまで準備したというから驚いた。


試乗車はV60クロスカントリーのT5AWDプロで、まさに長期リポート車と同じモデル。ドライブ・モードはダイナミック、ESCはオンの状態で、まずは定常円旋回もできるジムカーナ・コースから走ってみた。



V60クロスカントリーには、通常のエコ、コンフォート、ダイナミックの走行モードに加えて、ラフロードや雪道などで絶大な威力を発揮するオフロード・モードが装備されている。20㎞/h以下で作動し、泥濘地や雪道でありがたいデフロックや、滑りやすい下り坂をブレーキを踏まずにハンドル操作だけで下れるヒルディセント・コントロールももちろん装備している。コースにつくられたツルツルの下り坂も難なく降りることができた。あっぱれ。


けっこうアクセルを踏み込んでスタートしたが、ザザッと最初だけホイールスピンしたものの、しっかり加速する。4駆のシステムは第5世代のハルデックスとなり、停止状態ですでに8・2kgmのトルクがリアに配分されたことで、雪道でもスムーズにスタートできるようになった。常に4輪をセンシングして予測制御を行っているが、ジムカーナ・コースのコーナリングもまったく不安がない。これではあまりに普通なので、ESCをオフにして定常円旋回にトライしてみると、これがなかなか面白い。ドリフト状態を維持し続けるのは難しいが、反動を使ってお尻を振り出すとけっこうリアがスライドする。まあ、普通の雪道でこんな運転をすることはないと思うが、意外とスポーティなことに思わずニンマリしてしまった。



ちなみに254馬力の4気筒2ℓターボ・エンジンと4WDの組み合わせが選べるのは、V60シリーズのなかではこのモデルだけ。ほかの4駆モデルはハイブリッドなので、リアはモーター駆動である。ジムカーナ・コースの後でハイスピードなオーバルを走って改めて思ったが、2ℓターボと4駆の組み合わせは、なによりも制御が自然なところがいい。安心感があって、雪道でも意外とスポーティな走りができるのも、制御プログラムが良く煮詰めてあるからだと推測できる。それだけでもこのモデルを選ぶ価値があると思った。


そんなV60クロスカントリーだが、クロスカントリーというだけあって、オフロードの性能もしっかり確保している。まず基本となる最低地上高は210㎜もあり、これは国産SUV人気ナンバー・ワンのスバル・フォレスターの200㎜よりも高い。20 ㎞/hで作動するオフロード・モードも備え、深雪の脱出などで威力を発揮するデファレンシャル・ロックや、滑りやすい坂道も安心して降りられるヒルディセント・コントロールも装備している。実際に雪のモーグル・コースも走ってみたが、けっこう本格的だ。実は極寒の北極圏で物をいうのはこうした基本性能だろう。ワイルドな見た目はけっして伊達ではないのだ。


文=塩澤則浩(ENGINE編集部) 写真=望月浩彦


(ENGINE2020年4月号)

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