2020.03.28

CARS

アルファ・ロメオのジュリアに、クアドリフォリオをさらに強化したGTAとGTAmが登場!

2.9リッターV6ツインターボは540psに! 合わせて全世界500台の限定生産モデル。ジュリアGTAとGTAmは、アルファ・ロメオをこよなく愛するアルフィスタのために開発したクルマだと、FCAは言う。それは真にパフォーマンス・オリエンテッドなクルマだと。





今年、創立110周年を迎えるアルファ・ロメオ。FCAはこれを記念すべく、ジュリアのGTAとGTAmを発表した。全世界で合計500台の限定販売となる。ベースとなったモデルは2.9リッターのV6ツインターボ・エンジンを積むクアドリフォリオ。最高出力は510psから540psへと強化され、一方で、アレッジェリータ(イタリア語で“軽量化された”の意)の名に相応しく、軽量素材を多用した本格的な軽量化も行なわれている。ルーフに加えてエンジン・フード、フロントのバンパーとフェンダー、リア・ホイール・アーチ・エクステンション、さらにシート・フレームもCFRP製となるほか、駆動系でもプロペラシャフトに加えてドライブシャフトもCFRP化されている。サイドとリアの窓をポリカーボネイト製に置き換えるなど、いっそう過激な軽量化が施された2座仕様のGTAmでは、クアドリフォリオ比で実に100㎏の減量に成功したという。GTAmの車両重量は1520㎏となり、馬力荷重比は2.81㎏/psまで向上し、ローンチ・コントロール・システムを作動させての0-100km/h加速は3.6秒だと豪語する。





GTAmのmはイタリア語で“拡大された”を意味するマジョラータの頭文字を加えたものだが、かつて1960年代末にGTV1750をベースに巨大なオーバーフェンダーを加えるなどして登場したレース仕様のGTAmの名を復活させたもの。今回GTAとGTAmでボディ・サイズに違いはないが、リアにCFRP製の巨大なリア・ウイングを標準装備するGTAmには、これと空力的なバランスを取るためにノーズ下端に大型のエア・スプリッターが備わるので、全長が長くなっている。4座仕様のGTAは日常的な使い勝手を考慮して、フロントのエア・スプリッターは小型になり、トランク・リッド・エンドにスポイラーが装着される。


GTA/GTAmにはベル社製のヘルメットやアルパインスターズ社製のレーシング・スーツ、シューズ、グラブが付いてくるほか、アルファ・ロメオ・ドライビング・アカデミーの特別コース受講権も付随する。


文=齋藤浩之(ENGINE編集部)


(ENGINE2020年5月号)

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