今年は、ブレゲらしい革新的な機構の発表は控えたものの、現行モデルに特別なカラーリングを施してひと味異なる魅力を引き出したのは秀逸だ。とりわけ美観で魅了するのは、伝統的なギヨシェ彫りと特別な"ブレゲ・ブルー"でダイアルを彩った「クラシック」の新作。ブレゲ・ブルーを高度なグラン・フーエナメルで作り出したダイアルを採用する超薄型の自動巻きトゥールビヨンも美しさは比類ない。トゥールビヨンと永久カレンダー、均時差表示を併せ持つ最高峰の複雑時計は、ローズゴールドのケースとスレートグレーのダイアルとの組み合わせでイメージを新たにした。
6時寄りにオフセットした時刻表示や12時位置のムーンフェイズ、左右対称の曜日と日付表示はアブラアンルイ・ブレゲ時代の懐中時計のダイアルを忠実に再現。クル・ド・パリをはじめとする各種の伝統的なギヨシェ彫り模様に組み合わせたブレゲ・ブルーの彩りが絶妙な美しさを作り出す。自動巻きムーブメントは、シリコン製の脱進機とひげゼンマイを用いる最先端だ。ホワイトゴールド、ケース直径39㎜、3気圧防水。税別 466万円。

上の新しい「クラシック 7337」と同様に、アブラアンルイ・ブレゲ時代の複雑時計から着想した古典的なデ ザインのダイアルにさまざまなパターンのギヨシェ彫りと美しいブレゲ・ブルーの仕上げを施す。自動巻き。ホワイトゴールド、ケース直径39㎜、3気圧防水。税別433万円。

自動巻き機構にペリフェラルローターを採用する超薄型トゥールビヨン・ムーブメントを用いたモデルに、伝統的なグラン・フーエナメルで仕上げた美しいブルーダイアルをセット。自動巻き、パワーリザーブ80時間。プラチナ、ケース直径41㎜、3気圧防水。税別1752万円。

ブレゲの伝統に根ざすトゥールビヨン、永久カレンダー、均時差表示などの複雑機構を巧みに組み合わせた革新的なムーブメントを搭載するハイエンドモデルのローズゴールドのケースにスレートグレーダイアルを新たに採用。自動巻き。ケース直径43.9㎜、10気圧防水。税別2328万円。
色使いでかくもお洒落なイメージに変わるのかと感心したのが今年のブレゲだ。アブラアン-ルイ・ブレゲ時代のデザインと仕上げを忠実に守る「クラシック」では、シルバー仕上げがダイアルのデザインコード。カラーダイアルは禁じ手かもしれないが、新たな挑戦でブレゲの超古典的なデザインがモダンに思えるからカラーも悪くないのではないか。
発表されたモデルは全て基本的に既存のモデルの追加バリエーションだが、改めて気づかされるのは、複雑かつ高精度な機能以上に、なによりもその美しさ。精緻に手彫りで施されたギヨシェやグラン・フー・エナメルをまとったダイアルは溜息ものだ。ダイアル上における配色も、その美しさを最大限に引き出すあたりは見事としか言いようがない。
文=菅原 茂(時計ジャーナリスト)/前田清輝(ENGINE編集部シニア・エディター)
(ENGINE2020年7・8月合併号)
無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。
無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。
advertisement
2026.01.31
CARS
18年間続けてきたポルシェ生活をやめました 国際的に評価の高い建築…
2026.01.18
LIFESTYLE
RENAULT CAPTUR × PRADA スタイリスト・祐真朋…
2026.01.31
LIFESTYLE
旧正月気分で、親しい人と乾杯するならオススメはここ 「ナイトマーケ…
2025.12.24
CARS
フェラーリオーナーへの“最初の一歩”は、「フェラーリ・アプルーブド…
2026.01.31
CARS
車重780kgで600馬力で最高速は300kmオーバー!?【150…
2026.01.25
CARS
スーパーカーのためのカフェ「スーパーカー&カフェ マキナ」がオープ…
advertisement
2026.01.25
スーパーカーのためのカフェ「スーパーカー&カフェ マキナ」がオープン オーナーとファンが共に楽しめる新たな聖地
2026.01.25
「なぜイタリアのコンパクトカーはオシャレなのか」西川淳さん(自動車評論家)の意見は? アルファ・ロメオ・ジュニアとアバルト500eはどっちがオシャレ
2026.01.21
寒波で大雪になるかも!冬用タイヤの代わりにオールシーズンタイヤを装着している場合でも大丈夫なのか解説
2026.01.23
スポーツカーの圧倒的傑作、買うなら今が最後! アルピーヌA110が我々に語りかけるものとは
2026.01.25
ランチア・イプシロンに試乗 こんな洒落たイタリア車を待っていた 隣にフェラーリやGクラスが並んでも気にならない