2020.07.24

LIFESTYLE

業者もためらう難しい土地 100坪の旗竿地に家を建てた建築家のアイディアが凄い!

雰囲気は良いが業者もためらう難しい土地。道路から何メートルも下がった100坪の旗竿地を、建築家は柔軟なアイディアで素敵な家に変えた。 雑誌『エンジン』の、クルマと暮らす理想の住まいがテーマの人気シリーズ。今回紹介するのは、建築家の小長谷亘(45歳)さんと、奥様で照明デザイナーの、内藤真理子さんの自邸(アトリエ+住居)。デザイン・プロデューサーのジョースズキ氏がリポートする。

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難しい土地を夢のある土地に変えたアイディアとは?

場所は、起伏に富んだ町田市の丘陵地。50年ほど前に開発された地区だ。
「おそらく当時のままの区画でしょう」と話すように、100坪を超える敷地は今の時代では珍しいもの。しかも南の隣地は公園で、将来家が建つことは無い。相当に恵まれた立地のようだが、実は不動産のプロも躊躇していた土地。裏手で幅2m弱の通路が道路に通じただけの旗竿敷地で、表の道路からは何mも下がっている。しかも道路を支える擁壁は古く、何かしらの検討が必要だ。

敷地は道路よりも何mか下がった位置。1階が住居で2階がアトリエ。1階の南面は全面窓となっている。

そこで小長谷さんは、建築家としての知識と柔軟な発想で問題を解決する。まず1階を丈夫な鉄筋コンクリートで作り、万が一擁壁が崩れるようなことがあっても、建物には問題が無いようにし、その上に木造の2階を載せた。間取りは1階が住居スペースで、2階はアトリエ。さらにコンクリート部の屋根を橋のように西に延ばして道路と繋ぎ、玄関を設けて2階からも入れるようしたうえ、2台分の駐車場も確保した。

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