最初のコーナーは横向けて入って行く!?　自動車ジャーナリストの国沢光宏さんの人生を激変させた日産と三菱の名車とは

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ラリーが大好きな自動車ジャーナリストの国沢光宏さん

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やがて免許取って買ったのは当時日本車最速だったRX-7。バイクも最速GSX750と、速い乗り物大好きです。RX-7で後にドリフトと呼ばれるようになる走り方を覚え、ベストカーガイド編集部員に。そして「次の一撃！」を受けることになります。入社後、割と早い時期に代打が回ってきた。「WRC用のランサー・ターボの取材会があるので行ってこい」。もちろんライターの先生と一緒だったのだけれど、取材が終わったらなぜか開発ドライバーだった木全巌さんが手招きして「隣に乗ってみない？」。この件、やがてお付き合いさせて頂くようになって聞いたら、全く覚えておられなかった。

当時バリバリのWRC用ラリー・カーだったし、場所は海外ラリー用のテスト・コースで使われていた高速グラベル。フルハーネスで締められて走り出した瞬間「こら一体どうなってるんだ～っ！」と思った。だって砂利道なのにスンゴイ加速！狭いコースで180km／hも出るワ、ブレーキを踏むだろうと思った場所でまだまだアクセル全開だワ、ドライバーを見たら涼しい顔してるワ。今まで乗っていたクルマはなんだったんでしょ、であります。この時のショックが今でも続いているから、ジジイなのにWRCなど出場し続けているのかもしれません。

その後、グループCカーの助手席やWRカーの助手席など何度も堪能させてもらったが、木全さんのランサー・ターボのインパクトを凌いだ体験無し。やはり「最初」ですね。そんなこんなで、やがていろんな人を助手席に乗せ、サーキットやグラベル・コースを走るようになるのだけれど、いつも「最初の一撃！」を味わってもらえたらな、と思ってます。

ということでサーキットでもグラベルでも最初のコーナーは横向いて入っていく（笑）。競技に出場している限り、この気持ちは続くんじゃなかろうか。というか、それがジジイの役割だと考える。やっぱしクルマは全開上等です！

文＝国沢光宏　写真＝日産自動車／三菱自動車

国沢光宏の公式サイト　https://kunisawa.net/