あらためてクルマとともに過ごしてきた来し方を振り返り、クルマが私たちの人生にもたらしてくれたものについて、じっくりと考えてみるスペシャル企画「わが人生のクルマのクルマ」。自動車ジャーナリストの島崎七生人さんが選んだのは、「アルファ・ロメオ166」。ジウジアーロの大ファンという島崎七生人。姿のいいイタリアン・デザインのクルマとして、アルファ・ロメオ166が忘れらない。
一番自分に合っていた
W201型メルセデス・ベンツ190EとVWゴルフIIのGTI(最初のSOHC版)の2台は、実は僕の仕事上の“メートル原器”となったクルマ。どちらも導入当時にヤナセ主催の報道試乗会で乗り、190Eは床が岩のような乗り味やなめらかなステアリング・フィール、シートの良さなど、とにかく圧倒的なクオリティの高さに驚かされた。ゴルフGTIは、胸のすくエンジン・フィールと思いのままに山道を駆け抜けるハンドリングに感銘を覚えた。
他方でプライベートでは、運転免許の交付2日前にディーラーのセールスマンと所長が自宅の庭に届けてくれたいすゞ117クーペが最初の“愛車”だった。初志貫徹の精神に欠ける……と中学校時代の通信簿の所見の欄に書かれていたことを思い出したかどうかは忘れたが、もともとG・ジウジアーロの大ファンだった僕は、117クーペには13 年ほど乗り、以降もVW初代シロッコ、いすゞ初代ピアッツァなどに乗った。“ジウジアーロ・シリーズ”の最後はフィアットの初代プント。CVTがいささかショボかったが、小さなボディだがスーツケースをいくつも積んで成田から帰ってこられる、秀逸なパッケージングを実感した。

(ENGINE2020年7・8月合併号)
無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。
無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。
advertisement
2025.12.13
CARS
男性に迎えに来て欲しいクルマはこれ 藤島知子さん(自動車評論家)が…
2025.12.13
CARS
26歳令和の若者のクルマが、昭和のオジサンをワクワクさせてくれた …
2025.12.13
CARS
初代NSXからスタート!旧型スポーツカーを蘇らせるホンダ公式サービ…
2025.12.11
WATCHES
ピンクパンサー、次元大介、そして“E.T.”。この冬は機械式ムーブ…
2025.11.29
CARS
まるで生き物のようなV12エンジンの息吹を全身で味わう!日本上陸し…
PR | 2025.11.27
CARS
カングー乗りの人間国宝、林曉さん 漆工芸とカングーには、いったいど…
advertisement
2025.12.13
男性に迎えに来て欲しいクルマはこれ 藤島知子さん(自動車評論家)が選んだ令和のデートカーとは
2025.12.13
26歳令和の若者のクルマが、昭和のオジサンをワクワクさせてくれた 当時流行ったコンプリートカー風に仕上げた2代目トヨタ・セリカXX
2025.12.11
“ビジュくて、メロい”実際に購入してその進化のほどを実感!吉田由美(自動車評論家)が3位に選ぶクルマとは
2025.12.15
直列6気筒+6速MTをFRで味わえる貴重すぎる存在!総合8位に選ばれた自動車評論家が絶賛したクルマとは【2025年買いたいクルマBEST 20】
2025.12.09
その金額を払うに相応しいだけの価値はあるか?山田弘樹(自動車評論家)が1位に選んだのはこのクルマだ