いま着けたいのは、“物語” のある時計--。その興味深いストーリーを知るほどに魅力は深まるばかり。ここに現代の名品たちを主役にした珠玉の短編集を編んでみた。
今や伝統的な時計ブランド以上に、ハイスペックな時計を手掛けるようになった非時計専業ブランド。その先駆けとなったのが屈指のハイジュエラーとして名を馳せてきたハリー・ウィンストンだ。1989年から本格的な時計作りを始めた同社は、その初作にレトログラード式の永久カレンダーを盛り込んだ。ジュエラーである同ブランドが、初作にしてこのような複雑時計を発表したことは、時計業界に激震を与えた。
そしてその完成度の高さとアイコニックなデザインとが相まって、ハリー・ウィンストンの名は高級時計の世界にも轟くことになった。そんな同社の先進性を象徴するシリーズが、2004年から連作されている「プロジェクト Z」だ。超軽量かつ耐蝕性に優れる特殊合金ザリウムをケースに用いつつ、多層的なダイアルレイアウトを積極的に採用。アーキテクチュアルなその表現は、今や同社のタイムピースを象徴する魅力のひとつとなっている。
NY5番街にある本店のエントランスを想起させるリュウズガードのデザインも秀逸だ。近年ではプロジェクト Zで試みられたデザインと機構が、翌年以降の「HW オーシャン」にも盛り込まれるため、目が離せないシリーズとなっている。
文=鈴木裕之
(ENGINE2020年9・10月合併号)
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