いま着けたいのは、“物語” のある時計--。その興味深いストーリーを知るほどに魅力は深まるばかり。ここに現代の名品たちを主役にした珠玉の短編集を編んでみた。
「BR 03」は、2005年に誕生した「BR 01」のケースサイズを42㎜にスケールダウンして、2006年に登場したモデル。スクエアケースにラウンドのベゼルを組み合わせたデザインは、今やベル&ロスのアイコンであり、同社の「インストゥルメント」シリーズにカテゴライズされている事実が示すとおり、航空計器に着想を得たものだ。
遡ること1994年に創業したベル&ロスが初のオリジナルモデル「ヴィンテージ 123」を発表し、本格始動したのは 1997年のこと。往時のミリタリーウォッチを想起させるルックスは、共同創業者のふたり、カルロス・A・ロシロとブルーノ・ベラミッシュがミリタリーウォッチに魅了されていたことから生まれたもので、このモデルはすぐさま人気を獲得する。
しかし、ベル&ロスはさらに独創的な時計を目指し、その結果完成したのが、軍用コックピットクロックをモチーフとした「BR 01」と「BR 03」というわけだ。現在「BR 03」はアイコニックなデザインはそのままに、多くのバ リエーションを展開しているが、なかでも航空計器の本質を取り入れるベル&ロスのクリエイティビティがダイレクトに伝わってくるのは「BR 03-92 ブラック マット」だろう。
文=竹石祐三 写真=近藤正一
(ENGINE2020年9・10月合併号)
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