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2020.10.30

CARS

いま乗っておきたい20台！　モータージャーナリストの松田秀士が選んだ第1位はアルピーヌA110

松田秀士

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ジャーナリスト39人とENGINE編集部員6名、計45人が、雑誌が創刊した2000年からの20年間で「一度は手に入れたい」クルマ20台を選び順位をつけた。選んだ20台についてと、「20年間のクルマをどう見てきて、この1台はどういう基準で選んだのか？」というテーマに答えてもらった。


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■松田秀士（モータージャーナリスト）のいま乗っておきたい20台！

流用や共有化なし

この20年の間に量産車は生産の効率化によってプラットフォームやパワートレインの共有化が進化していった。しかし、それを行うと没個性化し魅力を失うのがスポーツ・モデルだ。スポーツ・モデルには現在でもワンオフといえる、1から10までをワンモデルのために開発されたシャシー、エンジン、サスペンションを採用するモデルが多い。その観点から個性的で魅力的なモデルを選んだ。


1位 アルピーヌA110

高コントロール性を可能にする精緻なハンドリング。4205mmというコンパクトなパッケージングを可能にしているのがエンジン横置きレイアウトの軽量高剛性ボディ。超絶パワーなわけでもないのに感動と官能は他では味わえない。


2位 ランボルギーニ・アヴェンタドール

12気筒によるエンジン・ブレーキはハンドリングのエッセンス。自然吸気の音質はアクセリングの度に脳内活性ホルモンの量産を促す。しかもSVJはARAによる空力マジックがサーキットでのスタビリティとアジリティを演出する。


3位 マクラーレン720

特異なフロント3座席を持つマクラーレンF1の時代から何も変わらないコンフォート性とスーパー・スポーツ性の両立。総合的な空力面では右に出るモデルはない。720psもこの空力にかかれば羊のように扱いやすく楽しめる。


4位 ポルシェ911GT3（997後期型）

自然吸気のGT3だから。マルチシリンダーで3.8L大排気量が発生するエンジン・ブレーキがリアを軽く感じさせ鋭くコーナー・ターンイン。


5位 マツダ・ロードスター（ND）

コンパクトで軽量。ほんとうの楽しさはパワーや速さだけではない、ということを身をもって教えてくれる。サスのストローク感が美味だ。


6位 日産GT-R

JARI高速周回路を全開のまま周回できる超高速スタビリティは感動モノ。4WDを積極的に演出するコーナリングもGT-Rにしかない。


7位 フェラーリ488

上海のグランプリ・コースで体験した280km/hオーバーからの強烈なブレーキング。何の不安も感じさせない総合性能の高さが印象的だった。


8位 ジャガーIペイス

LAの箱根ともいえる峠でM2コンペティションとハンドリング比較。4WDの前後コントロールが素晴らしくコーナリングも負けなかった。


9位 アルファ・ロメオ・ジュリア

M3をも凌駕するそのパワー。アクセリングで自在に挙動をコントロールできる低速トルク。そして思いのほかソフトなサスが日常的だ。


10位 プジョー508（現行型）

EMP2プラットフォームは308～5008にまで幅広く供用される。なのに全てのモデルに個性付けがしっかりと施されている。希有なモデル。


11位 ボルボV40

インテリア＆エクステリアのデザイン性が、見て触れているだけでハンドリングまでも楽しくさせてしまう不思議なオーラを持っている。


12位 シボレー・コルベット（C6）

日本の道路事情で普段足に使える最後のアメリカン・スポーツ。低フリクションのOHV V8エンジンは空力と相まって高速では驚くほど低燃費。


13位 ポルシェ718ボクスター

水平対向4気筒ターボはミッドシップ・ボクスターのために開発されたエンジンだ。コンパクトと軽量化で運動性能が飛躍的に向上している。


14位 レクサスIS（初代Fを含む）

かつてニュル24時間を完走したとき、計り知れないその耐久性に驚かされた。5.0L V8自然吸気エンジンは高回転まで素直。お手本のFR。


15位 アストン・マーティンV8ヴァンテージ（3代目）

SGTでもステアリングを握ったが、速さもしかりだが個性的ハンドリングは病みつきになる。


16位 ベントレー・アルナージ

何年経っても良いものは良い。触れるだけで感動する造り。そして驚くほど速い4ドア・セダン。


17位 三菱ランサー・エボリューションX（4代目）

エンジン横置きFFベース4WDなのにMRを凌駕するハンドリング。電子デバイスがスゴイ。


18位 ホンダS660

このモデルのためにワンオフのMR用プラットフォームを製作。すべてはハンドリングのため。


19位 トヨタ・ミライ

水素充填量は外気温に左右されるけれども、チャージして走り出すときの未来感はただ嬉しい。


20位 ルノー・トゥインゴ（3代目）

スペース第一主義にとらわれず自由な発想がこうさせた。RRの懐かしいハンドリングが有る。


文＝松田秀士（モータージャーナリスト）



（ENGINE2020年9・10月合併号）

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文＝松田秀士（モータージャーナリスト）

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