2020.08.21

LIFESTYLE

50代からの家づくり! 高齢の親と独立する子供たち この家には人生を楽しむためのヒントがある!!

フジツボのような出窓はまるで巨大なアート作品

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雑誌『エンジン』の大人気連載企画「マイカー&マイハウス クルマと暮らす理想の住まいを求めて」。今回は、初秋の陽射しを受けて銀色に輝くコンクリートの外壁が目を引く坂牛邸。フジツボのような出窓がいくつも飛び出している姿はまるで巨大なアート作品のよう。デザインプロデューサーのジョースズキ氏がリポートする。

銀色のコンクリート壁は珍しい

「コンクリート造りなのに、壁の色が銀色なのは珍しいようですね。お陰で随分と、建築専門誌の取材を受けたものです」そう話すのは、この家の主である坂牛聡(63歳)さん。母校の校舎と同じ色を、自身で選んだのだとか。職人の手による仕上げは、アルミを貼った金属の壁とは異なる、微妙な表情がある。しかもフジツボのように、大きさが違う出窓がいくつも。巨大なオブジェのような建物だ。

フジツボのような出窓がいくつもある坂牛邸。庇が長い最も大きな出窓は、洗濯物を干すことを想定したもの。横長の窓の奥はリビングダイニング。通りからは内部の様子は分からない。外壁は外断熱の素材を貼った上に、つるつるの銀色の塗装を施してある。


そして駐車スペースには、黄色のアウディTT(2016年型)が。色と形のコントラストがなんとも美しい。TTを選んだのは、小さなクルマが好きなうえに、デザインだけでなく走りも考慮して。このクルマにアメリカン・フットボールの用具を積んで、毎週練習のグラウンドに出かけるのだ。今も現役のプレーヤーで、アメフト歴は40年を超える。ナンバープレートは、学生の頃の背番号を選んだ。そんな聡さんは、音響関係の仕事が長く、ドライブ中の音にも拘りがある。「もちろんカー・オーディオもそれなりのものを選んで、ストリーミングした音楽を聴いています」。TTの前は3台のBMW3シリーズを乗り継いだ。40歳の時にカリフォルニアに転勤となった際、小学校の頃からの友人が、BMWノースアメリカに勤めていた縁だ。「パワー重視のアメリカ車と違い、運転して楽しくて。クルマが不可欠な町なので、家内はあちらで免許を取得しました。日本に帰ってからは、彼女が運転しやすいようにわざわざ左ハンドルのモデルを手に入れたのですが、杉並の道は狭くて。もう運転しないと言うので、私専用のクルマとしてTTを選びました」。



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