2016年にジュネーブ・モーターショーで発表され、2017年から日本にも導入されたアウディQ2がフェイスリフト=マイナーチェンジを受け、日本にも導入された。Q2は4年連続でアウディのベストセラーSUVでもあるスモール・サイズSUVが、新型エンジン搭載などのアップグレードを果たした。
新しいユーザーを取り込むべく、既存のアウディ車とは異なるデザイン・テイストを持ち込んだQ2のエクステリア。新型ではフロント・グリル位置がやや低くなり、上端には1980年代中盤に世界ラリー選手権(WRC)でも活躍した「スポーツ・クワトロ」をイメージした3分割スリットを設置。フロント・バンパーの開口部も拡大している。リアまわりではバンパーとディフューザーが新造形となった。ボディ・サイズは車高が従来モデルより20~30mmアップ。それでも1520~1530mmに収まるので、立体駐車場にも収まるという利便性の高さはそのままだ。また、外板色にはアウディ初採用のアップルグリーンメタリックなど5色のニュー・カラーを含む11色を設定している。
インテリアはエアコンの送風口とシフト・セレクターのデザインを変更。12.3インチのデジタル画面をメーター・パネルに用いるバーチャル・コックピットは、ナビと8スピーカー、TVチューナーのセット・オプションとなる「ナビゲーションパッケージ」に含まれる。
ラインナップは、1.5リッター直4ターボ+7段DCT(デュアルクラッチ式自動MT)を搭載する前輪駆動の35TFSIに一本化。アウディの十八番であるクワトロ=4輪駆動仕様はラインナップから落ちた。エンジンは従来型の発展版にあたる「EA 211エボ」で、高圧直噴システムを採用している。150ps/5000-6000rpm、250Nm/1500-3500rpmの出力は発生回転数を含め、従来型の1.4リッター・ユニット同値。2気筒の気筒休止システムを備え、WLTCモード燃費は15.8km/リッターとなる。
グレード展開は、ベーシックな「アドバンスト」とスポーティな「Sライン」の2タイプ。さらに、導入記念モデルの「1stエディション」を125台限定で販売する。これはSラインをベースに、19インチ・ホイールやマトリクスLEDヘッドライト、前後のダイナミック・インジケーターのほか、ナビゲーションパッケージを含む5つのパッケージ・オプションを追加装備している。
右ハンドルのみので、価格はアドバンストが394万円、Sラインが430万円、1stエディションが544万円となっている。
文=関 耕一郎
(ENGINEWEBオリジナル)
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