BMWアルピナのニューモデル、B8グランクーペの受注が始まった。8シリーズ・ベースのアルピナはV型12気筒を積む850i系を用いて1990~96年に製造したE31型B12 5.0クーペ、およびB12 5.7クーペ以来、約15年ぶり。また、B8の名を用いるのは1995~98年のE36型の3代目3シリーズにV8を搭載したモデル以来となる。




新型B8は、G16型と呼ばれる現行型M850i xドライブ・グランクーペをベースに、内外装だけでなくメカニズムに至るまでアルピナ独自のテイストに仕立てたもの。現行型8シリーズの前任だった6シリーズ・ベースのF06型B6ビターボ・グランクーペの実質的後継モデルとなる。
エンジンはBMW製の4.4リッターV8ツインターボをベースにアルピナが手を加えたもの。ベース・ユニットより冷却面積を約50%拡大した独自のインタークーラーや大型トランスミッション・オイルクーラー、3基のサブ・ウォータークーラーを装備し、クーラント流量の増加が図られるなど冷却系も強化されている。最高出力は621ps/5500-6500rpm、最大トルクは800Nm/2000-5000rpm。新型M8グランクーペの中でも出力の高いコンペティションと比べると、最高出力は4ps低いものの、最大トルクは逆に50Nm大きい。
トランスミッションはZF社と共同開発した8HP76型8段AT。十分な容量を確保するとともに、タービン・トーションダンパーによりエンジン振動を減衰し、快適なシフト操作と走行性能の向上に寄与する。ステアリング・ホイール裏のスイッチか、オプションのシフトパドルを用いたマニュアル変速も可能だ。駆動方式は4WDで、リアにLSD(リミテッド・スリップ・デフ)を装備。0-100km/h加速は3.4秒をマーク。最高巡航速度は324km/hに達する。






サスペンションはフロント・ストラットの油圧マウントや高剛性ベアリング、アイバッハ製スプリングを採用することで、乗り心地と安定性、運動性を高次元で調和。また、後輪操舵を装備し、低速域での取り回しと高速域での直進安定性を高めている。
21インチ鍛造ホイールはアルピナ伝統の20スポークで、ピレリ製の専用タイヤを履く。このほか、冬タイヤ用の20インチ鍛造ホイールも用意される。ブレーキのディスク径は前が395mm、後ろが398mm。
エクステリアにはオリジナルの前後バンパーやリア・スポイラーを備え、冷却性能と空力性能を向上。ボディ・カラーは専用のブルーとグリーンのほか、BMWのカラー・バリエーションからもチョイスできる。インテリアは、アルピナのエンブレムをレーザー刻印したクリスタルのインフォテインメント用コントローラーや、高品質レザーを用い手作業で仕上げたステアリング・ホイールなどを装着することで、アルピナ独自のムードを演出している。
日本導入時期は2021年初秋を予定で、価格は左ハンドルが2530万円、右ハンドルが2575万円。M8グランクーペ・コンペティションよりも100万円ほど高い設定となる。




文=関 耕一郎
(ENGINEWEBオリジナル)
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