トヨタは上海モーターショーで、電動車のフルラインナップ化に関する概要を発表。2025年までにハイブリッド車や燃料電池車を含む70車種程度の電動車を揃えるとともに、EVの新シリーズ「トヨタbZ」を立ち上げることを発表。ショー会場では、このbZシリーズの第1弾となる新型EV「bZ4X」が公開された。
bZ4Xはスバルとの共同開発車で、EV専用プラットフォームの「e-TNGA」を使用。トヨタの電動化技術とスバルの4WD技術を融合させたSUVタイプの電気自動車だ。
オーバーハングを短く、ホイールベースを長く採ることで室内はDセグメント並みの空間を実現。加えて、量産車では世界初というステア・バイ・ワイヤを用いた異形ステアリングホイールや、低いダッシュボードと高めのメーター・パネルを組み合わせインパネを採用することで、開放感と前方視認性を向上させている。
スバルと共同開発した駆動システムは、電動車特有の素早いレスポンスを生かしたオンロード性能と、4WDならではの走破性を両立。また、エネルギー回生やソーラー充電を組み合わせることで、環境性能と航続距離の強化を図っている。
bZ4Xは日本と中国で生産し、2022年半ばからグローバルで販売を開始する予定だ。
トヨタは2025年までに15車種のEVを導入する計画している。そのうち7車種を占めるbZシリーズはEV専用プラットフォームを用いた実用性の高い乗用車となり、スバルのほかダイハツやスズキ、中国のBYDをパートナーとして開発を進める。このほかに、昨年発売された「C+ポッド」のような、少人数の短距離移動に用いる超小型EVを拡充するという。
文=関 耕一郎
(ENGINEWEBオリジナル)
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