2021.07.02

CARS

ホンダジェットがアップグレード 航続距離を200km以上も延長

最大離陸重量を90kgアップ

ホンダの子会社で航空機事業を手掛けるホンダエアクラフトカンパニーが送り出した初の小型ビジネス・ジェット機、ホンダジェットの最新型となるホンダジェット・エリートSを発表した。

これまでのエリートに対し、多岐にわたる改良が施されている。一番の変更は最大離陸重量の増加。これまでよりも約91kg増加させることで、荷物の積載量を多くできるだけでなく、燃料搭載量を増すことで航続距離を最大約222km延長することもできる。さらに、安全飛行のために決められている重心位置の移動許容範囲を拡大したことで、乗員や積載物の配置における自由度が高まった。

また、アビオニクス(航空機に搭載される電子機器)のソフトウェアを改良。パイロット地上管制の間でテキストによるデジタル通信が可能になり、従来の音声コマンドより正確で迅速なコミュニケーションが行えるようになった。さらに、操舵性を高めるシステムであるASASを導入することで、特定の天候条件下での運用性能を高め、パイロットの負荷軽減と安全性向上を図った。

見た目では新色のガンメタル、ラックスゴールド、ディープシーブルーのカラーリングを設定。エリートのロゴには赤いSの字が追加され、Sの色を外装色に応じてスタマイズできるオプションも選べる。ちなみに、発表された初号機には特別なデザインの塗装が施されていた。

文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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