PATEK PHILIPPE／デザイン、機能、仕上げ。全てに心奪われる至高の腕時計

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PATEK PHILIPPE（パテックフィリップ）／インライン永久カレンダー 5236P
懐中時計からヒントを得た永久カレンダーは、12時位置の細長い窓で左から曜日、日付、月を横一列に表示する特許取得の方式が最大の特色で、この表示スタイルは腕時計としては世界初。シンプルな表示とシンメトリーの配置が絶妙なダイアルは容姿端麗、美しいブルーのフェイスの下に極めて高度な複雑機構を秘めるあたりは、まさに才色兼備の見本だ。自動巻き。プラチナ、ケース直径41.3㎜、3気圧防水。1494万9000円。

タイムレスなクラシックを新鮮に彩るネオ・ヴィンテージの意匠

スイス高級時計の頂点に立つパテックフィリップの数ある時計の中でも、時代を超えて愛好家たちを夢中にさせてきたモデルをあげるとなると、永久カレンダーは間違いなくその最上位にランクされるだろう。パテックフィリップは、不規則なカレンダーを機械的に自動調整する永久カレンダーを搭載した初の腕時計を1925年に発表して以来、格調高いクラシカルな意匠のもとで精巧なこの複雑機構の魅力を伝えてきた、いわば第一人者だ。

12時位置の横並びの窓で曜日と月を表示する「ダブル・ギッシェ」、 6時位置に日付とムーンフェイズを配したダイアルデザインの原型は戦前に遡り、その後クロノグラフを組み合わせた「永久カレンダー搭載クロノグラフ」は、この種の複雑時計のスタンダードを確立した。古典的な複雑機構の技術をさらに洗練させ、腕時計のデザインを通して「永久化」するのに貢献したのがパテックフィリップだ。今に続く歴史背景も、時計愛好家にとっては大いに興味深く、胸躍るのではないだろうか。

PATEK PHILIPPE（パテックフィリップ）／永久カレンダー搭載クロノグラフ 5270P
パテックフィリップ伝統の「永久カレンダー搭載クロノグラフ」を現代的に洗練させた「5270」モデルのイメージをさらに一変させ、新鮮に見せるのは、「5270」では初のプラチナケースと、ゴールド・オパーリンにブラックの針と立体的なアラビア数字を組み合わせたダイアル。そのデザインが、新世代のスタイリッシュな時計へと変えるかのよう。手巻き。ケース直径41㎜、3気圧防水。2363万9000円。
　　

ゴールド・オパーリン・ダイアルにプラチナのケース。はっとする組み合わせに宿る絶妙なヴィンテージのセンス。

ケースバックから見えるキャリバー CH 29-535PS Qは、クロノグラフと永久カレンダー機構を組み合わせ、厚さわずか7㎜の極薄型。技術の粋を凝らした完全自社開発製造だ。

2021年に発表された最新作の「インライン永久カレンダー」も実は歴史背景をもつ。ひとつの窓の中に曜日・日付・月が横並びの表示は懐中時計の永久カレンダーで製作したことがある。新たに4枚のディスクが表示を担う今回の機構は、従来の永久カレンダーに比べて118個の追加部品が用いられ、格段に複雑なものになっている。しかしこれとは対照的に、ダイアルのデザインはあくまでもシンプルで見やすい。

パテックフィリップの永久カレンダーをひと目見て心ときめくのは、要素がすっきりと整理され一目瞭然なダイアルにも秘密がありそうだ。最近それを一段と強調するのがネオ・ヴィンテージと称すレトロモダンな香りが漂うゴールド・オパーリンやクリームのカラーダイアルや立体的な数字やインデックスだ。既視感を覚えながらも新鮮に思えるこの不思議な感覚には、ファッション感度の高い洒落者たちをとりこにする魔力のようなパワーがありはしないか。きっと、そうに違いない。

PATEK PHILIPPE（パテックフィリップ）／永久カレンダー 5320
まず目を引き付けるのは、クリームのラッカーダイアル。そして、スーパールミノバを施した蛍光針や立体的なアラビア数字。さらには、2段ベゼルや往年のモデルからインスピレーションを得た3段ラグも印象的。永久カレンダーの機能と表示スタイルは踏襲しながらヴィンテージのまったく新しい表情を演出する。自動巻き。ホワイトゴールド、ケース直径40mm、3気圧防水。1060万4000円。
　