2021.09.01

CARS

マンタイとコラボした30台限定のポルシェ911、GT2RSクラブスポーツ25が登場

ポルシェ・モータースポーツが発表した911GT2RSクラブスポーツ25は、30台限定のサーキット専用モデル。ニュルブルクリンク24時間などレースで協力関係にあるマンタイ・レーシングの25周年を記念して製造された。

ベースは911の最速モデル

ベースとなるのは991型911GT2RSクラブスポーツで、搭載される3.8リッター・フラット6ツインターボの最高出力は700psのまま。変速機はデュアルクラッチ式7段自動MTで、後輪を駆動する点にも変更はない。



マンタイのノウハウを盛り込んだエクステリア

いっぽう、エクステリアの変更は目にも明らか。新形状のフロント・バンパーの背後には、マンタイが製作するレース・カーの911GT3Rと同じくセンターにラジエーターを配置。エアフローを最適化するとともに、幅広い速度域でエンジンの温度を安定させる。熱を帯びた空気はボンネットの2分割アウトレットからルーフへ向かって排出され、リア・ウイングへと導かれる。

また、ホイールアーチ内からバンパー・グリル中央へラジエーターを移設したことで、空いたスペースを活かし、フロント・ブレーキの冷却性能が高められた。フレッシュ・エアをダイレクトに導風し、ワイドになったフロント・フェンダー上の排気口から熱気を抜く設計が可能となったのだ。

さらに、バンパーの左右にはボディとの一体感を高めたカナードが備わり、前輪にかかるダウンフォースを増加。ボンネット前端のエンブレムからは、室内へ外気を取り込むNACAダクトが連なる。



スワン・ステーの大型ウイングに専用エグゾースト

フロント以上に大きく変貌したのがリアまわりだ。ウイングには気流を妨げにくい翼端板とスワンネック形状のステーを採用。その下のスポイラーはボディ左右へ回り込み、テールライト近くまで伸びたオーバー・フェンダーのエッジと一体化している。エンジン・リッドも専用形状だ。

カバーされたアンダー・ボディからの気流を排出するディフューザーはマンタイがその形状を最適化。その中央からは新型エキゾースト・システムのテール・パイプが顔をのぞかせる。バンパー中央に備わるのは992型911GT3カップに装着が義務化された雨天用テールライトだ。



中身は現代版ポルシェ935から流用

サスペンションや操舵系、電子制御系は、2018年に発表された同じく991型911GT2RSクラブスポーツ・ベースでつくられた現代版の935、「935/78」から流用。センター・ロックの18インチ・ホイールも同様で、ワイドなリムとそれに合わせたオフセットにより、トレッドはベース車の911GT2RSクラブスポーツより拡大している。4本のストライプが光るヘッドライトは、ル・マンで勝利した911RSRのそれをもとに、サーキット使用時の効率を追求して改良。省スペース化のため、方向指示器はここに組み込まれた。

各部には、マンタイ・レーシングがニュルブルクリンク24時間を制したマシンをイメージした鮮やかな黄緑のアクセントが入るこの限定車は、ポルシェとマンタイの技術の融合であり、991型と992型の世代間ギャップを埋めるモデルでもあるという。オーダーは専用メールアドレスでのみ受け付ける。価格は52.5万ユーロ(約6825万円)だ。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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